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2018年11月25日

2018秋の散策その3

 引き続き秋のスケッチ。
 季節はもう冬なれど、秋の色彩が残る限りはもうひとねばり(笑)
 近所の公園のカエデの全体像。

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 他の紅葉もそうですが、カエデは距離によって見え方が全然違ってきます。
 遠景だと葉の色のグラデーションが見え、近づくごとに枝ぶりが見えてきて、さらに接近すると無数のトゲトゲした実が目立ってきます。

 距離感により、何を捨て、何を描くか変わってくるので、がむしゃらに描き込めばよいというものでもありません。


 同じく近所の公園のイチョウ。

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 樹木を描くときは、どうしても幹から横に張り出した枝ぶりに注意が行くし、絵としてはそのように描かざるを得ないのですが、実際の枝は手前方向にも同じように張り出しています。
 そうした立体感は写真だとわかりにくいので、実物を観ながらどう描写に持ち込むかが思案のしどころです。

 ちょっとだけつかめてきたかも。


 そして、やっと描きたいサクラに出会ったので一枚。

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 色々考えて手を動かした経験が大切。
 樹木の省略や様式化は日本画の技法が優れていますが、たぶん今鑑賞したら、以前より何をやっているか理解できるはず。


 同じ絵でも、静物、人物、風景、建築など、それぞれ本来は別科目。
 画塾に通い始めてデッサンを習得中の中高生諸君、今みなさんが学んでいるのは色々ある中の一科目ですよ(笑)
 スポーツで言えば、種目とは別の筋トレに似ています。
 自分のやりたい作品は、別メニューでしっかり進めましょう!
 色々描ける人は、かなり早い段階から思いきって自分の絵柄という「枠」を設け、その枠内で割り切って精進してるケースが多いようです。
posted by 九郎 at 17:15| Comment(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする