それなりにたまってきたので順にご紹介。
まずはヒガンバナ編。
今年は9月中ずっと暑くて、ヒガンバナの開花も例年の一週間から十日程度、遅れた感じでした。

鉛筆と淡彩の野外スケッチを続けてそろそろ二年、だいぶ慣れてきました(笑)
ヒガンバナはそれ以前からずっと描いてきて、細く伸びた雄しべ雌しべを筆で一息に描けるようになるのに、それなりに年季が必要でした。
ヒガンバナは一輪ずつより花束状に咲いている様や、もっと華麗な群生が印象的ですが、近景、中景、遠景でそれぞれ描き方は違ってきます。
河川敷で子供らとバッタ捕りをしていて出会った花束で一枚。

ヒガンバナは毎年咲く場所が決まっているので、近所の小さな「名所」はそれぞれチェックしてあります。
その中の一つに「駐輪所わきのギンモクセイの根元」というのがあったのですが、今年の夏、大きくなり過ぎたためかそのギンモクセイが伐採されてしまいました。
仕方のないこととは言え、見慣れた大木が無くなるのは寂しいもの。
そんな気分を抱えたままで迎えた十月、樹木の精を慰めるように咲き乱れるヒガンバナに胸を突かれました。

夏の名残が消える頃になると、田園風景の中の散歩に出かけたくなります。
田んぼの中の稲荷社の朱の鳥居に連なるような、あぜ道のヒガンバナの列に、思わず足を止めました。

秋のスケッチ、まだまだ続けます。