blogtitle001.jpg

2021年04月11日

2021春のスケッチ3

 今年の桜は一週間前倒しな感じでしたね。

 うちはコロナ以前から、ヤマザクラを見に行くのが恒例。
 人けの少ない山中なら、桜の下でお弁当もいただけます。
 行ってみないと咲き具合が分からないのがやや難ながら、今年も無事、そしてひっそりと、ヤマザクラのスケッチ花見が出来ました。

2021sp-11.jpg

 近所の公園で、ここまでの春のスケッチで描いてきた梅とも山桜とも違う、ソメイヨシノの花のつき方の練習。
 花束のような一房がワンセットで、遠目にはそれが白に近い薄ピンクの点描に見える構造です。

2021sp-12.jpg

 ふと思いつきで公園まで夜桜スケッチにも行ってきましたが、手元の絵がろくに見えず(←当たり前)、ざっとクロッキー程度で引き上げて来ました。
 帰ってから加筆するつもりが、あらためて見ると、まあこれはこれでありかなと感じたので一応アップしておきます。
 樹の全体像で言うと、ソメイヨシノは枝が折れやすいせいかあまり縦には高くならず、精々二階建てくらいまで。
 枝は横に広がる感じです。

2021sp-13.jpg

 そして桜並木の川辺で一枚。
 時間で区切り、「浅く」で良いのでなるべく広く、風景を体に通して行く修練です。

2021sp-14.jpg

 二年ほど前まで「ソメイヨシノをピンクで塗る」ことに抵抗がありました。
(実際の花びらの色は、ほぼ白なので)
 しかし「白い画用紙への淡彩スケッチ」という条件下で桜を表現する場合、多少ピンクを強調する他無いと、スケッチを重ねてみて納得しました。

 桜には多くの品種があり、濃淡の「ピンク」でイメージされます。
 ソメイヨシノは桜の中ではかなり「ピンクではなく白」な品種ですが、ガク等に濃い紅の色があったり、花弁が重なることでややピンクに見えたりで、遠目にはそれがブレンドされて「薄ピンク」と認識されます。

 このスケッチではもう一点、水面の「水色」も妥協(笑)
 川の水は多くの場合、褐色の水底が透けて見え、空が映り込むことは稀ですが、短時間、淡彩のスケッチでは、多少記号化せざるをえません。
 ただ、川の流れの表現については、今後の修練で「水色頼み」を減らせそうです。

 2021春のスケッチ、もうしばらく続けます!
posted by 九郎 at 17:30| Comment(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする

2021年04月25日

2021春のスケッチ4

 野外スケッチでは結局、くさむらで自生している草花のスケッチが一番面白かったりします。

 三月半ばに近所の公園、木の根元の草むらで一枚。
 中央のレモン色の草花はオオキバナカタバミ、左はノゲシ。
 よく見知っていても、名前は知らずに済ませてきた草花が多いです。
 年食うと名前が気になり始めます。

2021sp-08.jpg

 同じ時期にもう一枚。
 オオイヌノフグリは幼児の頃から一番好きな早春の草花なので、今年もざっとでも描けて良かった。
 いっぱい咲いていてもかなり近づかないと分からないので、良い場所を見つけたら逃さずに。

2021sp-09.jpg

 通りがかりに描きたいと思う草花はたくさんありますが、タイミングもあるので全ては描けません。
 一期一会でムスカリとハナニラ。

2021sp-15.jpg

 そしてあっという間にタンポポの綿毛もあらかた飛んで、春のスケッチも終幕ですかね。
 白の細い花弁の方はおそらく北米原産のハルジオン(よく似た花に「ヒメジョオン」あり)
 小さな紫の花が付いている方は、これも北米原産の帰化植物マツバウンラン(松葉海蘭)

2021sp-16.jpg

 今年はもう既に初夏の相に入っている感じもしますので、そちらをそろそろ開始したいと思います。
posted by 九郎 at 11:02| Comment(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする