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2008年12月07日

図像覚書11 般若菩薩

 もう十年以上前になるだろうか、私が自分なりに仏画を描き始めた最初期の作品を一枚紹介。
 当時はPCがまだまだ高価で、性能もさほどではなく、個人がデジタルで画像処理をするには敷居の高い時代だった。この一枚ももちろんアナログで、B4パネルにアクリル絵具で描いている。制作時期としては猩猩と同時期だったと記憶している。
 実物を今見るとあちこちバランスが悪いのが目立つ。まあ、今でも私の描く仏画は、仏画としてはアンバランスなのだが。今回アップするにあたって、下手なりに一生懸命描いている元の作品の雰囲気を壊さない程度に、少しだけ手直ししてみた。

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【般若菩薩】
 胎蔵曼荼羅の中心部、中台八葉院の真下に位置する持明院に、左右に忿怒相の明王四体を従えて描かれる。優美な菩薩形だが、衣の肩の部分には甲冑が見えており、三眼六臂の姿は力強さも備えている。
 胎蔵曼荼羅を前にする者は、この菩薩の姿を理想としてイメージするよう設定されているようだ。
posted by 九郎 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 神仏絵図覚書 | 更新情報をチェックする
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