今夜はクリスマス・イブ。
縁日草子っぽくお祝いをするために、仏画風サンタ像を一枚アップ。
当ブログでは2年前の記事で、サンタクロースと大黒天の類似について雑談し、一年前には両者をテーマにロゴ画像flashを制作してみた。
比較的新参の「福神」としてのサンタさんだが、今ではもうすっかり日本に定着していて、七福神の神々に十分匹敵するレベルになっていると思う。
ところで、私の好きな諸星大二郎の漫画に「六福神」という作品がある。
●「六福神―妖怪ハンター」諸星大二郎(集英社)
著者の代表作、妖怪ハンターシリーズ連作短編集。表題作「六福神」の設定が非常に面白い。
とある地方の伝承によると、七福神の神々のうち、で、「七」の吉数に合わせるために分割された神格であり、実態は「六福神」である。
異様な六福神を乗せた奇怪な宝船は、もう一体の福神を迎えて「真の七福神」となるために、今もさまよっているという……
この「福禄寿と寿老人は実は同体」という伝承の設定が、著者の創作かどうかは定かではないけれども、福禄寿と寿老人は個性派ぞろい七福神の中ではキャラが被っており、確かに寿老人の影が薄い気はする。
作中では「七番目の福神」の候補として吉祥天や猩々、福助などが挙げられている。
当ブログとしては、「七番目の福神」にはサンタクロースを推したいところだ。(仙台四郎も捨てがたいが……)
将来サンタさんが七福神に仲間入りした暁には、上掲のような図像になるかもしれない(笑)
2008年12月24日
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福の神としての仙台四郎。仙台出身の拙僧としては、強く推したいところです(笑)
仙台四郎のことは何冊か本で読んだのですが、地元ではかなり人気が高いようですね。
彼が立ち寄った店は商売繁盛したそうですが、おそらくそういうお店は客に対して腰が低く、誰にでも入り易い接客がちゃんとできていたんでしょうね。一見無駄なことの中に、商売の真髄があるようですごく興味深いです。
合理化ばかり叫ばれる昨今、仙台四郎の物語はもっと見直されていいと思います。
> 仙台四郎のことは何冊か本で読んだのですが、地元ではかなり人気が高いようですね。
今でも、多くのお店には、仙台四郎の肖像画、或いは坐っている写真を、見えるところに飾っている場合がありますね。あれは何じゃいな?と、子供心に思っていましたが、色々と聞くにつれ、その物語に魅せられるようになりました。ご指摘のように、見直されて良いと思いますね。或る意味、山下清さんのような印象を受けることもあります。
今は色々と仙台四郎のキャラクターグッズも出ているみたいですね。グッズで存在が広まるのはいいことだと思いますが、山下清さんをモデルにした「はだかの大将」みたいに、物語の形で展開されていくと、もっと仙台四郎という人物の価値が伝わると思います。
今後に期待したいです。