2006年01月17日
記憶の底5
祖父は彫刻の資料として各種の文献も集めていた。おそらく「原色日本の美術」だと思うのだが、様々な仏尊が掲載されている大判の図鑑のようなものもあった。
私はそれをパラパラめくっては、一人興奮していた。特に形相凄まじい「明王」シリーズにハマった。仏様にも色んなキャラクターがいて、色んな姿をしていることを知った。当時は(今も?)「仮面ライダー」や「ウルトラマン」の全盛期で、「○人ライダー」や「ウルトラ兄弟」という概念も出来上がっていたのだが、幼い私にとっては仏尊図鑑も怪獣怪人図鑑も全く区別は無かった。宇宙のどこかで戦っているヒーローの一種として、明王の姿に目を輝かせていた。
今から考えると、あながち間違った捉え方でも無かったりして・・・
posted by 九郎 at 00:15| 原風景
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