クリスマス・イブ。
こんな夜にわざわざこのようなブログを覗いてくれる皆さんには、それなりのおもてなしをしなければ。
毎年ではないが、これまでにもイブにはクリスマス関連の記事をアップしてきた。
サンタクロース
2007年12月のロゴ画像
六福神
今年はヨーロッパに伝わる古いタイプのサンタクロース祭について紹介してみよう。
ドイツやオーストリアあたりでは、12月にサンタクロースの原型である「聖ニコラウス」のお祭があるそうだ。
聖ニコラウスは「クランプス」と呼ばれる悪魔を引き連れており、「良い子」にはお菓子が与えられるが、「悪い子」はクランプスたちに枝でぴしぴしひっぱたかれるという。
現代日本のクリスマスとなまはげが合体したようなお祭だ。
単純に優しい姿の神が来訪して福を授けてくれるだけではないところが面白いのだが、当ブログのカテゴリ大黒や節分でも紹介してきたとおり、神話の世界では来訪する福神は本来異形の神で、もたらされる「福」は「禍」と表裏一体であることが多く、古い形のお祭には現代風のクリスマスからは削除された奥深い要素が残っているのかもしれない。
そういえば、現代日本の保育園や幼稚園で行われるクリスマス会でも、サンタクロースが颯爽と登場してプレゼントを配ろうとしたとたん、恐怖のあまり泣き出してしまう幼児がけっこういるらしい。
一人泣き出してしまうとその不安な気分は部屋中に蔓延し、楽しいクリスマス会は一転、阿鼻叫喚のクリスマス怪になってしまうことも珍しくないとか……
まだ現代風のクリスマスという概念が定着していない子供たちの目には、来訪する異形の神であるサンタクロースの原型が、正しく映し出されてしまうのかもしれない。
……とかもっともらしく与太話(笑)
それでは皆さん、よいクリスマスを!
2009年12月24日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック