2010年02月15日

野垂れ死に

 本日2月15日は涅槃会。
 お釈迦様が涅槃に入ったとされている日。

 八十歳を過ぎた最晩年のお釈迦様。
 当時としてはかなりの長命だったのだろうが、もうさほど時間が残されていないことは、自身の体調からよく分かっていたのだろう。
 弟子のアーナンダとともに最後の旅に出て、立ち寄った村で出されたキノコ料理に当たって亡くなったと言う。

season-92.jpg


 この最後の旅も様々な物語で彩られているが、おそらく史実は上記のようなあっさりとしたものだったのだろう。
 言葉は悪いが、「野垂れ死に」と表現しても遠からずだったのではないか。

 お釈迦様は立ち寄った貧しい家で精一杯の心尽くしを受け、自分が最初に一口食べてみて、弟子には食べさせないように計らった。
 一口目で何事か感じながら、自分だけは供養を受けたのは、お釈迦様の優しさだったのだろう。
 そもそも自分の死期がせまっていることも分かっていたので、「ならばここが死に場所でいい」と、清明な納得があったのかもしれない。

 八十歳を過ぎて長い旅に出て、その途中に野垂れ死にできることは、それだけで十分に素晴らしいことだと、自分がある程度年をとって見てつくづく思う。
posted by 九郎 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 季節の便り | 更新情報をチェックする
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今日は釈尊涅槃会です(平成22年度版)
Excerpt: 本日は、大恩教主本師釈迦牟尼仏大和尚入般涅槃の日でございます。合掌
Weblog: つらつら日暮らし
Tracked: 2010-02-15 07:12