バタバタしている間に三月も半ばを過ぎてしまいました。
このような浮世離れしたブログを綴る私にも、否応なく浮世のつとめは存在します(笑)
先週あたりがピークで、一息ついたので焼き鳥でも買って一杯やるかと店先を覗いていて、鶏の肝焼きに目がとまりました。
この鶏肝というやつが私は子供の頃から好物で、よく母親が買って帰ってきていたのを思い出したのです。
実は私、子供の頃は弱視だったのですが、「肝を食べると眼がよくなる」と母親に聞かされて食べているうちに、好きになったようです。
肝の効果が表れたのかどうか、中高生の頃にはすっかり視力は回復して、人並み以上に見えるようになっていました。
もちろん肝を食べるだけではなくて、それなりの視力回復訓練も積んできたわけですが、最近雑賀衆に関する本を色々漁っている時、神坂次郎の小説の中に「雑賀衆が夜目遠目を効かせるために、地元の魚の肝を食べている」という描写を見つけて、「へ〜、やっぱり肝って眼にいいのかな?」と、昔を思い出してしまいました。
現在の私はせっかく治った眼を酷使するばかりなので、たまには労わろうと、鶏肝の香ばしい苦みを味わいながら一杯やりました。
一山越えてあたりを眺める余裕ができると、そこここに春の兆しがありますね。
私が早春の草花で一番好きなイヌノフグリを見つけました。
近所には生えていないのですが、土筆も貰いました。
教わった通りに爪先を黒くしながらハカマの部分を取り除いて、茹でてから味付け、玉子でとじると、普通に美味しかったです。
そういえば今日はお彼岸の中日でしたか。
かの地では、花が降ったかな?
また行ってみたいなあ……
2010年03月21日
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