今回の巨大地震の実態が徐々に明らかになりつつある。
当日から注意を払ってきた福島の原発震災は、やはりかなり深刻な事態が進行している。
いたずらに不安を煽るつもりはないが、政府や電力会社の公式発表は、パニックを避け、責任を回避するために、進行している事態を過小に表現することはあっても、多数に上る被災住民のために最悪を想定して念を入れた内容になることは無いだろう。
これまでの公害や巨大災害、事故の例を考えれば、そうしたものの見方は「世間智」として当然考慮に入れておかなければないだろう。
巨大災害、巨大事故が起こった場合、公的な救援をただ漫然と待っていることは、自分と周囲を守るためのベストな選択とは言えないと思う。
これは阪神大震災を潜り抜けてきた者の、実感である。
できる限り冷静に、できる限りの情報を集め、自分の頭で判断するしかない。
原発震災については、昨年刊行された以下の本で、かなり詳細に検証されていたのだが、残念ながら現実に対策がとられることはなかった。
●「原子炉時限爆弾」広瀬隆(ダイヤモンド社)
被災者の皆さんには、なんとかこの一週間を生き延びていただきたい。
一ヶ月後、半年後には今のサバイバルとはまた別の戦いが始まることを、阪神大震災被災者は知っている。
しぶとく、無理せず、淡々と、まずは今を生き延びてほしい。
2011年03月13日
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