blogtitle001.jpg

2006年08月16日

漂着神

season-10.png

 お盆が過ぎようとしている。
 海水浴の時期もそろそろ終わりに近づくが、海を眺めながらの散歩はまだまだ楽しい。
 海辺を歩いているとよくエビス神社がある。エビスには「恵比寿」「夷」「戎」「蛭子」など、さまざまな漢字が当てられる。中でも「蛭子」はエビス神の出自を表している。日本神話のイザナギ・イザナミが、国生みに先がけて生んだ長子「ヒルコ」である。
 御子の中に入れられず、葦舟に乗せて流されたヒルコは、流れ流れ、漂い漂い、ついに漂着して海洋守護と福徳のエビス神となった。

 日本神話にはエビスを代表として、いくつかの漂着神の物語が残されている。いずれ時機を見て、そのことについてもカタッてみたい。

 とりあえず今は、時間を見つけて海辺の散歩がしたいなあ。
posted by 九郎 at 21:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 季節の便り | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
恵比寿さまって、ヒルコだったのですか(驚
七福神の大黒天が、インドあたりの神さまなので、てっきり恵比寿も外国渡来だと思っていました。
Posted by ファソ at 2006年09月02日 16:47
>ファソさん

 恵比寿さまは、七福神の中で唯一「純国産」の神様ですね。ヒルコ=恵比寿というのは中世あたりに広まったお話のようですが、今では恵比寿さまを扱った本にはよく載っています。
 よく恵比寿・大黒はコンビで飾られてますが、マハーカーラとヒルコが並んでいると考えると、物凄く不思議ですね。
Posted by 九郎 at 2006年09月02日 22:10
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック