2006年08月16日
漂着神
お盆が過ぎようとしている。
海水浴の時期もそろそろ終わりに近づくが、海を眺めながらの散歩はまだまだ楽しい。
海辺を歩いているとよくエビス神社がある。エビスには「恵比寿」「夷」「戎」「蛭子」など、さまざまな漢字が当てられる。中でも「蛭子」はエビス神の出自を表している。日本神話のイザナギ・イザナミが、国生みに先がけて生んだ長子「ヒルコ」である。
御子の中に入れられず、葦舟に乗せて流されたヒルコは、流れ流れ、漂い漂い、ついに漂着して海洋守護と福徳のエビス神となった。
日本神話にはエビスを代表として、いくつかの漂着神の物語が残されている。いずれ時機を見て、そのことについてもカタッてみたい。
とりあえず今は、時間を見つけて海辺の散歩がしたいなあ。
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七福神の大黒天が、インドあたりの神さまなので、てっきり恵比寿も外国渡来だと思っていました。
恵比寿さまは、七福神の中で唯一「純国産」の神様ですね。ヒルコ=恵比寿というのは中世あたりに広まったお話のようですが、今では恵比寿さまを扱った本にはよく載っています。
よく恵比寿・大黒はコンビで飾られてますが、マハーカーラとヒルコが並んでいると考えると、物凄く不思議ですね。