縁者の家で、見事な「緑のカーテン」を見せてもらった。
この夏の節電キャンペーンの中、窓際の太陽光を遮蔽する工夫として、ゴーヤーを植えてネットを這わせる方法がよく紹介されていた。
ホームセンターなどでも栽培セットが売られていて、近所でも窓際に植えてあるのをよく見かけた。
私は今夏のような電力会社主導の胡散臭い節電キャンペーンは、一切無視すべきだと考えている。
電力は不足していなかったし、今後も不足しないと判断している。
しかしながら、日本人の美徳である「もったいない精神」から、日常の当たり前の作法として資源の節約に努めることには大賛成だ。
だから原発のような発電時に発生する熱量のうちの三分の二を海へ温排水として捨て、発電された三分の一を遠距離の送電でロスしまくり、オール電化で無駄に消費させまくらなければ成立しないような、非常にもったいない発電方法は否定する。
事故の危険性もさることながら、原発は常態でも無駄が多すぎるのだ。
関東以西の都市部の多くは、ヒートアイランド現象(地球温暖化ではない!)によって、夏には沖縄並みの亜熱帯になる。
沖縄には暑さをしのぐための様々な生活の知恵がある。
この夏の「緑のカーテン」流行りは、本当に良いことだと思う。
陽光を遮り、上手く育てれば豊富なビタミン源まで手に入るのだ!
ただ、十年ほど前から何度も栽培してきた自分の経験で言うと、プランターで育てた場合は「カーテン」以上のオマケの収穫は難しいと思う。
小さなゴーヤーの実はたくさん付くけど、2~3個育てば良い方だろう。
本格的な収穫まで望むなら、プランターではなく庭の土をそれなりに整備してやった方がいい。
収穫したゴーヤーはぜひチャンプルーで食べてほしいが、本土でありがちなレシピだと、「豚肉と玉子とゴーヤーをフライパンで炒めた何か」になってしまって、正直不味い。
沖縄現地の味と全然違うのだ。
島豆腐とポーク(スパム缶詰)を使って、半ば煮物のようなつゆだく風にすると、けっこう近いものができる。
島豆腐が手に入らない時、私は厚揚げで代用している。
本当は現地でもけっこう色んなゴーヤーチャンプルーがあって一様ではないのだが、とにかく一度沖縄料理屋で味を体験してみてから自宅で調理に挑戦した方がいいと思う。
ああ、また沖縄に行きたくなってきた。。。
2011年09月11日
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