
私の住む地域では、ヒガンバナはその名の通りちょうど秋のお彼岸の頃に咲くのが通常ペースだから、今年の秋の訪れはほぼ順調ということになる。
夕方のニュースで、水害の心配された熊野や十津川流域の映像が流れており、そこにもヒガンバナの朱色が点々と映し出されていた。
私はかつて、夏から9月のお彼岸あたりにかけて、よく熊野の山野を遍路していた。
咲き誇るヒガンバナに陶然となりながら、野の道を歩いた記憶は今でも鮮明だ。
そう言えば当ブログでも、昔ロゴ画像に熊野のヒガンバナを使ったことがあった。

彼の地に一日も早く平穏が訪れますように。
沢山彼岸花の記事を書かれている中で、こちらに1番惹かれたので、ここに足跡を残しますね。
群れ咲く彼岸花を見ると、一瞬自分が此岸と彼岸のどちらにいるのか、境目が判らなくなります。
熊野の彼岸花の咲く路、花に誘われ何処までも辿って行ってしまいそうです。
そのまま彼岸に迷い込んでも構わないので、行けるだけ行ってみたい気がします。
水害に見舞われた地は、今は平穏な場所に戻っているのでしょうか・・・。
私は田んぼがまわりにいくらでもある環境に育ったので、この時期にヒガンバナを見ないとなにかそわそわしてきてしまいます。
今住んでいる環境ではほとんど見ることができないので、昔見たような一面のヒガンバナを見るためには、ちょっと遠出しないといけません。
見たら見たで落ち着くわけではなくて、かえって心がざわめいてくるような、不思議な花ですね。
成瀬さんのブログの写真も、ちょっとショックなほど強烈な印象でした。