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2011年10月17日

単機能の潔さ

 根っからのアナログ人間である。
 PCを始めたのが2004年。
 それまでは骨董品のようなワープロを使い、ネットの世界は触ったことも無かった。
 2007年まではケータイも使っていなかった。今でも必要に迫られて「持っている」だけで、実際にはほとんど使っていない。いまだに自分の番号を憶えていないし、通常の通話とメール返信以外はやらない。というか、使い方が良くわかっていないので、出来ない。
 こうしてブログを運営し、PCで絵を描き、拙いFlash動画やDTMで遊びながらも、感覚的にはデジタルをやっている気がしない。
 アナログ人間がさほど違和感を感じずに色々遊べるのも、一重に技術革新のおかげだ。

 ここ数年、情報端末は更に進化しているようだけど、う〜ん正直ついていけない。
 デスクトップ一台と、子機としてネットブック一台(ただしネットには未接続)の現状で十分だったのだが、半年ぐらい前に家電量販店で気になるのを見つけてしまった。


●「デジタルメモ ポメラ(POMERA DM10)」(キングジム)
 テキスト入力だけに特化したツール。収納時には文庫本サイズになるが、開くと違和感なく打てるサイズのキーボードが出現する。
 ネット接続もゲームも音楽再生もカラー表示も一切なし!
 80年代末期のワープロ専用機みたいな小さな白黒液晶画面で、ただただテキスト入力するのみ!

 だが、それがいい!

 私のような意志の弱い人間は、「色々できる」のを持ってしまうと、ちょい面倒なテキスト入力なんてできなくなってしまう。
 このポメラの素晴らしいところは「文字うちしかできない」ところなのだ。
 しかも軽くてコンパクト、単四電池2本で20時間以上動き、起動にたった2秒!
 移動中や喫茶店での5分、10分を無駄なく拾い集めることができる。
 もちろんPCに接続することも可能!

 私が入手したのは一番安いシリーズで、液晶画面の大きさや性能にやや欠ける印象はあるが、十分実用に耐えるので重宝している。
 経済的にもう少し余裕があれば、以下のようなお馬鹿な代物に手を出したかもしれないが、そこまで「メモ帳」には投資できない。。。


●「デジタルメモ ポメラ シャア・アズナブルモデル DM11Gアカ」(キングジム)


 何かと多機能がもてはやされる世の中、センスのいい単機能がもっと注目されますように。
posted by 九郎 at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 電脳覚書 | 更新情報をチェックする
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