「今年は岡本太郎生誕百周年ということだ。
各種イベントや書籍の出版、ドラマ化などの企画がたくさん用意されている模様。
祝祭を好み、祝祭そのものを体現したような岡本太郎の、生誕百年祭。
私も太郎を敬愛する一人として、このブログを通してお祭り騒ぎに参加したい」
そう宣言してカテゴリ岡本太郎を立ち上げたのが今年2月。
それから岡本太郎に関する過去記事を加筆修正してまとめ、さあこれから新しい記事も書いていこうかと思っていた矢先に、3.11が起こってしまった。
それ以来、なかなか再開できずにいたのだが、その間にも太郎の代表作「明日の神話」にアーティスト集団を名乗る者が「加筆」を行ったり、かなり面白い事象はあった。
今現在は、大阪万博公園の「太陽の塔」の前に、ヤノベケンジさんの新作が設置されているという。
太郎は「核」と言うモチーフにかなりこだわりがあったので、3.11以降に再び視線が集まるのは自然なことだ。
「太陽の塔」は、私も大好きなモニュメントで、過去に記事を書いたこともある。
以下に再録しておく。
まず、一般の「太陽の塔」のイメージと言えば、正面からの遠景だろう。写真や、お土産の小型模型でお馴染みの姿だ。
もちろんこの姿だけでも物凄いインパクトがある。しかし私が思うに「太陽の塔」の真価は、現地に行って作品の足元から見上げた時にある。
眺める位置や角度によって、立体の面の重なり具合は刻々と変化し、何処から見てもカッコいい。
作品単体ではなく、周囲の風景との関係も見逃せない。
晴れの日には青空が、雲があれば雲が、雨が降れば水が、夜には闇が、作品に命を吹き込み表情を作る。
あまり知られていないが「太陽の塔」には背後にも顔がある。
太陽と「太陽の塔」
これもまた「明日の神話」
2011年10月25日
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