今夜は見事な皆既月蝕が見られた。
雲一つない、澄み切った冬の夜空にぽっかり浮かぶ満月が、約一時間ほどかけて悪魔に喰われていく様を眺めることができた。
晴れ渡った夜空なので完全な「蝕」の状態になっても月は消えなかった。
ドロンと赤黒い月の影が、そのまま夜空に浮かんでいた。
土曜の夜で、日付をまたがない時間帯のこと、都市部には人通りがけっこうあったが、夜空を見上げる人にはさほど出くわさなかった。
もし、もっと夜が暗い地域なら、輝く満月が小一時間ほどで欠けていけば、辺りの明るさが全く違ってくるので、気付いて上を見上げる人も多かったことだろう。
都会の夜は明るすぎるので、月の明るさは道行く人にほとんど影響を及ぼさない。
私も事前に情報が無ければ、気付けたかどうかわからない。
都会の夜はもっと暗くていい。
前からぼんやり思っていたが、とくに今年は強く感じるようになった。
別に各種店舗を夜になったら閉じろとは言わないし、街灯も灯っていていいが、夜空の暗さ、月星の輝きを邪魔しない程度にする方法はいくらでもある。
それが結果として省エネにつながればなお良い。
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2011年12月11日
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