鳥瞰図をよく描いていた時期がある。
それほど昔のことではないのだが、当時はまだ地形図から手作業の作図で立ち上げ、道を通し、樹木や建物を順々に描いていた。
そのころ既に3DCGソフトは出回っていたのだが、パソコンもソフトも現在に比べるとまだまだ高価で、費用対効果のハードルは高かった。
【カシミール3D】
あっという間に時は流れ、パソコンの世界の進歩は凄まじく、個人が低価格のパソコンで気軽に3DCGソフトを扱える時代になった。鳥瞰図の分野で言えば、「カシミール3D」という鳥瞰図作成ソフトは、フリーで公開されているにもかかわらず、素晴らしい性能を発揮してくれる。
参考文献を紹介しておこう。
●「カシミール3D入門」杉本智彦著
この安価な入門書を購入すれば、誰にでも手軽に鳥瞰図が作成できる。付属CD-ROMにソフト本体とともに、標高データと一般に親しまれた二十万分の一や五万分の一地形図が収録されており、購入してすぐに楽しむことが出来る。日本全国あらゆる場所の上空に自由自在にカメラを飛ばし、高さや方角も自由なら、季節や時間帯も自由。使いこなせば楽しみ方は無限に広がる。
このソフトをはじめて知ったとき、私は驚愕とともに「今まで地形図から作図していた苦労は一体!?」と、複雑な感情を味わったものだ。
しかしそんなグジグジした感情はすぐに消し飛んだ。
この「カシミール3D」を使って、カメラをあちこち飛ばし、様々な鳥瞰図を作ってみる楽しさにすっかりハマッてしまったのだ。

2006年09月20日
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