十数年来、楽しませてもらった白梅の鉢植えが、ついに枯れてしまった。
今の住居に引っ越してきてから日当たりが悪くなり、徐々に弱ってきていた。
このブログでも何度か紹介してきた鉢植えだが、可哀そうなことをしてしまった。
今年はベランダに梅の香はない。
90年代頃、この季節の梅の花見の楽しさに気づいてから、徐々に季節の花が気になり始めた。
元来、野暮な人間が、少しずつ人並みに花を楽しめるようになってきたのも、梅のおかげだった。
その頃、夢を見た。
自分はぽっかり開けた田んぼばかりの里を歩いている。
まわりには低い岩山があちこちにある。
どこか、私が幼い頃を過ごした風景と似ている。
なんとなく歩いていると、岩山に梅が咲いていることに気づく。
よく見ると、梅はあちこちに咲いていて、どこも満開だ。
桜とちがって、自分で気づけないと梅は見えないのだなと、考えながら歩いている。
2012年03月07日
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