絵を描くこと、ものを作ること、全般に好きだ。
絵を描く時も、手法は色々と試してみる。
「切り絵」という手法も、面白いのでたまに使う。
「切り絵」の仕組みはきわめてシンプルだ。
紙を刀で切り穴を開ける、ただこれだけだ。
穴を開けずに残った部分が線となり、ベタとなる。
線やベタの部分は全て「つながって」おり、独特の画風が出来上がる。
筆ではなく刃物を使うので、きわめてシャープな表現が可能だ。
黒い紙を使い、色を入れる部分に穴を開けていくのが一般的だが、白やその他の色の紙を切っていく場合もある。
御幣など、民俗儀礼では白い紙を切って飾りに使うので、むしろこちらの方が起源なのかもしれない。
「紙を切り、穴を開ける」という仕組みは、ステンシル版画の技法とも共通しているので、応用範囲は広い。切り絵で作った図案を、ステンシルにしてTシャツプリントなどに使うことも出来る。
今回アップする画像は、道教思想などに伝わる「四神」(玄武・青龍・朱雀・白虎)の図像を、切り絵むきにアレンジし、実際に切り抜いてみたもの。
黒い部分が全部「つながって」いることと、エッジの鋭さに注目です。
2006年11月04日
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ぜひ、この切り絵の玄武を採用したいのですが、いかがなものでしょうか?
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