当ブログのカテゴリ海では、古い時代の帆船、とくに和船に注目して資料集めをしている。
行く行くは何らかの形で戦国時代の「安宅船」を模型化したいと目論んでいる。
しかし、かつてのプラモ少年のなれの果てとはいえ、帆船模型の壁は高くそびえ、おいそれと手を出せない。
素人にとって帆船模型が手を出しづらい原因はいくつかあるが、つまるところ以下の三点が大きいのではないだろうか。
【高価い!】
近現代の艦船ならプラモデルで膨大な種類が出ており、小学生くらいからでも十分作ることができるのだが、帆船模型に限定すると、とたんに事情が変わってくる。
小サイズで安価なプラモデルがほとんど発売されておらず、2万円台くらいからの本格的な木製モデルが主流になっている。完成できるかどうかわからないものに数万かけることになるので、素人が手を出しにくい。
【難しい!】
木製モデルの場合、セットに入っているのは必要な分量の「木材」である。
プラモデルのように単に組めば良いというシロモノではなく、木工の技術や工具が必要になってくる。
また、帆や帆柱に張り巡らされたロープ類がまた大変だ。
【デカい!】
細かな手作業が多くなるので、帆船模型は基本的に、ある程度大きなサイズの方が作り易い。
しかし日本では、工作し易さと住宅事情は、多くの場合相反する。
手作り和船模型に手を出す前に、いくつか工作作品やプラモデルで予行演習を積んでおきたいと思い、これまでにおりがみ各種と工作を二つやった。
和船を折る
海賊船 鉄甲船
そろそろ夏に向けて、今年も船で何か遊んでみたいなと思い、細々と売られている帆船プラモを試してみることにした。
●「オールドタイムシップス No.04 サンタマリア」青島文化教材社
小サイズで作り易く、安価な帆船模型ということなら、ほとんどこのシリーズが入手可能な唯一の選択肢になるだろう。
私が今回入手したのは、帆船の中でも一、二を争う知名度の「サンタ・マリア号」だ。
データによると全長173mm、全幅85mm、全高107mmなので、完成するとコンパクトな卓上サイズになる。
ちょっと注意しておきたいのが中身だ。
最近のあまりに作り手に優しいプラモデルに慣れ切った目から見ると、ショックかもしれない(笑)
成形色は真っ白。
接着剤、パテ、塗料必須。
パーツの合いは今一つ、今二つ。
かなり昭和の香り漂うプラモデルだ……
でもまあ、プラモって元来はこういうものだったんですよね。
私がプラモ少年のころは、バンダイのガンプラだって、こんな感じだったのだから……
ちょっと借り組してみた感触では、形状自体はかなりしっかりしているので、それなりに作りがいのあるプラモではあるようです。
模型製作のリハビリも兼ねて、地道に真面目に、ぼちぼち作ってみます。
2012年05月27日
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