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2012年06月25日

フリマで絵解き

 フリマ出店。
 日々のニュースに腹の立つことの多い中、部屋にこもっていないでたまには屋外で接客するのも、気分転換にはちょうどいい。

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 私の場合、出店している間に「自分は何をしているか」が、難しい。
 元々愛想もなく接客向きとは言い難い人間が、怪しげな神仏ネタのイラストやTシャツを前にして黙って座っていると、

「やだ何あの人怖い」

 という印象を与えがちである。
 無意味にお客さんを威嚇しないよう、店をやっている間は絵を描くことにしている。

 若い頃はカラースプレーで即興をやって投げ銭をもらうパフォーマンスをやっていたのだが、他のお店の密集したフリマのブースでそれをやると、数秒で通報され、以後出入り禁止になってしまうだろう。
 私もそこそこ年を食っているので、さすがにそこまでヴァカではない。
 客寄せにはなるべく大きな絵をその場で描くのが良いのだが、今まで適当な画材を見つけられずにいた。
 マジックペンでは細くて弱すぎるし、ペンキや墨なら面積が広くても対応できるが、お客さん向けに絵を立てて描いていると、どうしても流れてきてしまうし、乾きも遅い。

 今回投入した「新兵器」が、中々いい感じでハマってくれた。
 ホルベインから出ている「ソフトアートスポンジ」という画材だ。
 本来はパステル等の粉っぽい画材をこすりつけるためのものなのだが、コシの強いスポンジなので、液体を含ませて描画することもできる。
 様々な形状が用意されているが、私は以下のものに切り込みを入れ、棒に接着して「スポンジ筆」として使用してみた。



 普通の墨汁と朱を使って見たのだが、マジックと筆の中間のようなタッチで、描いた次の瞬間にはもう乾燥してくれるので、非常に即興パフォーマンス向けだ。
 工夫次第で用途は無限に広がりそうな画材だと思う。

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 おかげさまで、出店料+αの黒字。
 当日お立ち寄りいただいた皆さん、ありがとうございました。
posted by 九郎 at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 縁日の風景 | 更新情報をチェックする
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