引き続き大河ドラマ「平清盛」を観ている。
ドラマの本筋からは少し外れた感想になるが、どうしても書きとめておきたいことができたので一言。
このところ、比叡山の高僧・明雲の活躍シーンが増えてきている。
以前からちょくちょく登場していたのだが、あくまでチョイ役という感じだった。
しかし先日放映の第36回「巨人の影」では、清盛と後白河院という二大巨頭を向こうに回し、一歩も引かない筋立てで見せ場も多かった。
若いころのエピソードならともかく、これだけの地位にある高僧が強訴に同行するのか、という疑問はあるけれども。
演者は腹筋善之介。
一般には馴染みのない名かもしれないが、90年代の小劇場を知る者にとっては、間違いなくトップクラスのヒーローの一人に数えられるだろう。
私もほんの短期間、90年代の関西小劇場の片隅にいたことがあり、当時は人気劇団の看板役者だった腹筋善之介さんの活躍をまぶしく見上げていた記憶がある。
あれから時は流れ、かつてのヒーローが、大河ドラマの主役クラス二人と拮抗する迫力を見せてくれたことに、なんとも言えない嬉しさを感じた。
こういう観方は、あるいは御本人は望まないかもしれないのだが、元気を頂いた感謝をこめて、書き残しておく。
2012年09月18日
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