おりがみや切り絵にはよく和紙を使う。
洋紙に無い和紙の特徴としては、強靭さと、独特の肌触りがある。不規則に絡みあった繊維質が、この二つの特徴を生んでいる。
このブログでは以前、和紙で折ったおりがみ作品をいくつか紹介したが、切り絵「極楽往生源大夫」にも、和紙を使用している。カテゴリ「今昔物語」でアップした画像はサイズが小さかったので、和紙の肌触りまでは伝わりにくかったと思うので、ためしに(部分的に)実物大に近いサイズで表示できるようにしてみよう。
切り絵の場合は、本来このように、紙の重なり具合まで見える大きさで見るのがお勧めなのだが、ネット上ではなかなか難しい。
最近カテゴリ「原風景」でアップした絵も、和紙による貼り絵で制作した。私が幼い頃を過ごした祖父母宅周辺を描いたものだ。
この貼り絵は縦60cm×横90cmの比較的大きなサイズで、デジカメ撮影後、補整した。そうとう縮小した画像だが、それでも紙の厚みは各所に見えている。このあたりが和紙という素材そのものの持つ力だ。
この作品も部分的に拡大してみよう。
私は最近作のほとんどをCGで制作しているが、元々はアナログ志向が強い。画材店やホームセンターに行ったときには、色々な素材を手にとっては、あれこれ使い道を考えている。
2006年12月22日
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