本日は12月24日、クリスマス・イブ。
ということで、季節物のネタを一つ。
久々にカテゴリ「大黒」をアップしてみることにした。
このブログで原風景として幼い頃の記憶を追っているうちに、大工であった母方の祖父宅の数多くの木彫りの中に、「サンタクロース」があったことを思い出した。
袋をかつぎ、赤い服を着たおじいさんの像の記憶。
確かにそんな木像があったはずだ…
そこまで思い出して、ふと疑問が生じた。
「あれは本当にサンタクロースだったのだろうか?」
袋をかついだおじいさんの木像と言えば、(今にして思えば)七福神の大黒様が浮かぶ。木像の題材としては、サンタよりむしろ大黒様のほうがふさわしい。
もしかしたら私が今までサンタだと記憶していた木像は、大黒様だったのではないか?
大黒像を見た幼い頃の私が、子供なりに「サンタだ」と判断してそのまま記憶してしまっていたのではないか?
はたしてあの木像はサンタのような大黒だったのか、大黒のようなサンタだったのか…
一度疑問に思い始めると気になって仕方がなくなり、親元に帰った折に確かめてみることにした。さいわい親元には祖父の没後に引き取った、件の木像の現物があった。
以下に写真をアップしてみよう。
真相は如何に!
どうやら件の木像は、サンタクロースで正解だったようだ(笑)
細工は素朴だが、木の瘤を上手くサンタの袋に見立ててある。
サンタと大黒の図像的な類似については、確か荒俣宏氏も何かの本で指摘していたと思うが、あれは何の本だったかな…
2006年12月24日
この記事へのトラックバック
先だっては当方にコメントを頂戴いたしまして、ありがとうございました。
現在のサンタ像はコカコーラ社の販売戦略の結果だそうですが、赤い大黒様のお話、楽しく詠みました。この大黒様もコカコーラ社?ではないと思いますけれども。。。
なお、末尾ながら、当方にて貴ブログをブックマークいたしました。問題等ございましたらまことにお手数ですがご一報いただければ幸いです。
サンタとコカコーラ社のお話のご紹介、ありがとうございます。
今回は軽くネタ披露だったのですが、大黒様とサンタの関係は、機会があればもう少し掘り下げてみたい気もしています。
ブックマークの件、大変光栄です。
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
大黒様とクリスマスかァ・・・確かに似てるネ。
意外なことを気づかせていただきました。
いい木像デスネー
欲しい♪
素朴な彫りの木の置物、好きです。
木彫り少しやってたけど、飽きっぽいので続かなかったです。
グラタン皿を掘っていて、木板に穴をあけてしまうほど情熱的だったのにね。(苦笑)
私も祖父ゆずりで木彫は好きです。
ただ、やっぱり時間がかかるので、実際完成させたのは数体だけ。
いずれアップしますね。