年が明け、三が日も過ぎた。
正月の間、本当に久しぶりに「坊主めくり」をやった。
前回やったのが一体いつのことなのか、全く覚えていないほど久々である。
百人一首の絵札を使う「坊主めくり」は、地方や家庭によってルールがかなり違いそうだ。
私の記憶では、男性札はそのまま手元に持ち、坊主が出ると手持ち札の全てを「場」に捨て、そこから最初に「姫」である女性札を引いた人が「場」の札をもらえるというシンプルなルールだった。
聞くところによると男性札を段上に載っているかいないかで区別する地域もあるそうだ。
一番地域差が出そうなのが、「蝉丸」の扱いだ。
私が子供の頃は蝉丸が坊主かどうかでちょっとモメた覚えもある。
結局、「坊主扱いにする」ということで、私の地域では統一されていたような。。。
今回記事を書くにあたって検索してみると、蝉丸にトランプで言えばジョーカー的なポジションを与えている地域もあるようだ。
例えば、誰かが蝉丸を引くと全員が手元の札を「場」に捨てなければならないそうで、いつゲームがリセットされるかわからないため、ものすごく緊張感が出るという。
蝉丸は百人一首の絵札の中でも、確かにちょっと異様な印象を受ける札だ。
なんらかのかぶりものをしているデザインが主流だと思うが、はっきり「坊主」とは言い切れない微妙な雰囲気がある。
史実としてはどういう身分の人であったのかも、諸説あってよくわからないらしい。
よく言われるのは、今昔物語などにもあるように、琵琶の名手であったらしいということ。
盲目という設定で、琵琶法師の元祖であるという伝承もあったりする。
天皇の血を引く貴種であったとも言われる。
こうして書き連ねてみると、はっきり「坊主」に分類してしまうのは不適当かなという感じもする。
先に紹介したジョーカー的なポジションが一番似合っている気がしてくる。
一度、その「蝉丸ルール」でやってみようかな。
2013年01月04日
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