今年もこの日がやってきた。
1月17日、阪神淡路大震災の日である。
カテゴリ90年代で断続的に綴ってきたが、私は18年前の今日、震度7の激震地域で被災している。
被災経験とともに、私はここ二十年近く、熊野を中心に遍路を重ねてきた。
登山やアウトドアをきちんと学んだことはないのだが、遍路することでそれなりに野外泊やそのために必要な道具について経験を積んできた。
そうした経験から言うと、アウトドアと遍路と防災に必要な装備は、それぞれ微妙に相違しながらも共通している部分が多い。
この機会に、各種装備について私の知るところを綴っておきたいと思う。
興味のある人は、防災グッズ購入時の参考にしてみてほしい。
阪神大震災で被災して以降、私は一年間ほどは以下の装備を常に持ち歩いていた。
・小型にまとまる寝袋
・ポケットラジオ
・ペンライト
・百円ライター
・十徳ナイフ
・コンパス
寝袋はさすがにかさばるのでだんだん持ち歩かなくなったが、それ以外の5点は、基本的にいつも普段使いのリュックやウエストポーチに入れっぱなしにしていた。
今でもだいたい同じようなものを常に持ち歩いている。
・ラジオはイヤホンタイプでAMが受信できれば良いので、1000円以下のもので十分。
・ペンライトは今ならLED使用でかなり良いものが安くある。
・ライターは点火部分の長い着火ライタータイプ。ボディが透明でガス残量が見えるものが良い。
・ナイフ類は最近取締が厳しいので、持ち歩くには要注意。
・コンパスは街中でも必須。交通機関が使えなくなった時、方角が分からないと非常に困る。
その他にも、その日買った新聞やペットボトル飲料は、用が済んだあとも次のものを買うまで捨てずに持っていた。
新聞紙はライターで何かに着火する時に使えるし、寒い時期なら着衣の下の腹部に巻き付ければかなり防寒効果がある。
中身が入っていなくてもペットボトルがあれば、、水汲みに使える。
寝袋以外は、全部バッグに入れてもそんなに荷物にならないので、一通り揃えておくのがお勧めである。
寝袋に代わるものとして紹介しておきたいのが、以下の製品。
●サバイバルシート(防寒・保温シート)
見た目は薄っぺらな「でかいアルミホイル」だが、意外に破れにくく、断熱効果が高い。
これ一枚で完全に寝袋の代わりが務まるかというと、それは無理だが、いざという時このシートが一枚あるのとないのとでは全然違い、生死を分けるシーンも出てくるのではないかと思う。
価格も安く、購入状態ではポケットティッシュ程度のサイズと重さ。
一応「使い捨て」ということになっているが、一度使うとくしゃくしゃになってコンパクトにたためなくなるものの、数回は使用可能だと思う。
防災だけでなく、アウトドア・登山でも必須アイテムになるだろう。
最近は専門店だけでなく、ホームセンターやスーパーでも同種の製品が取り扱われているので、明日にでも何個か購入しておくことを強くお勧めします。
(こんな感じで、しばらく防災グッズを紹介していきます)
2013年01月17日
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