これまで私のアウトドアは、ほとんどが単独行の遍路だった。
熊野の遍路は基本的には人里近い経路が多い。
けっこうハードな登山もするが、たいていは朝からスタートして午後には下山が終わるので、山中泊になることはあまりない。
川原や海辺、キャンプ場などで宿泊することが多かったので、これまでガスバーナーの類はあまり必要なかった。
そのような所では焚き火をするための木材や場所には事欠かず、金網一枚だけ用意して入れば、前回記事で紹介したような調理器具を快適に使用することができた。
調理例
私がこれまでやってきた「遍路」の場合はそれで十分だったのだが、ここ最近、各地のキャンプ場やバーベキュー場は「直火禁止」が多くなってきているように感じる。
とにかく徒歩で移動することを目的とする「遍路」や「登山」では余計な荷物を増やすことは考えられないが、キャンプやバーベキュー自体を楽しむならば、バーベキューコンロの類はあった方がいい。
2〜3人ぐらいまでの小人数ならば、以下に紹介するコンロが価格も安く、コンパクトにまとまって便利だ。
●サカイトレーディング CAR BABY ミニバーベキューコンロ シルバー
正直、値段なりに造りは安っぽい。
似た構造のコンロでもう少ししっかりした製品もあるが、ちょっと値が張る。
多少やわなところもあるが、実際に使ってみたところ、まあ実用に耐えると判断したので、こちらをお勧めしておく。
組み立てたところ。
脚部がややふわふわと不安定だったので、百均の焼きそばプレートで固定。
もともと木炭の灰が下部からこぼれる構造なので、直火禁止の場所ではなんらかの下敷きは必要だ。
木炭を入れ、新聞紙で着火したところ。
ピラミッドを逆さにした形なので、木炭は思ったより少量でいっぱいになる。
ローソクが一本入っているのは着火剤がわりだ。
前回記事で紹介したステンレスクッカーで炊飯中。
金網面積にはまだ余裕があるので、湯沸かしや、何かを並行して焼くことも可能。
使ってみた感想としては、直火よりは火つきが良く、調理に要する木炭も少量で済む。
重さは約1.4キロ。登山や遍路で持ち歩くには重いが、薄くたためるので徒歩での移動が少ないキャンプやバーベキューには便利だろう。
冬季ならば焚き火台に使って暖もとれそうだ。
用途としては七輪とほぼ共通。
求めやすい価格の防災グッズとしても、十分使えるレベルだと思う。
ガスバーナーについては次回の記事で紹介。
2013年01月20日
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