天神様と言えば、どうしても「あの歌」を思い出してしまう。
参道へと続く薄暗い野道で、七歳になる「この子」を連れた歌い手は、いったい誰としゃべっているのだろうか?
とおりゃんせ
とおりゃんせ
ここはどこの細道じゃ
天神さまの細道じゃ
ちょっと通してくだしゃんせ
御用のない者とおしゃせぬ
この子の七つのお祝いに
お札をおさめに参ります
行きはよいよい帰りは怖い
怖いながらも
とおりゃんせ
とおりゃんせ
童謡「とおりゃんせ」の歌詞は、だいたい上記のものが標準のようだが、様々な地方色は存在するようだ。私が子供の頃歌っていたのも、少し違う。本来こういう「詠み人知らず」のうたは、どれが正解というようなものではないだろう。
ネットで検索すれば一応「標準形」と思われるものは出てくるけれども、みんながそれに従ってしまうと、それは安易な「類型化」にもつながってしまう。ネット検索は本当に便利でありがたいものだけれども、ともすれば「検索で出てこないものは、この世に存在しない」という錯覚を生む。
検索に引っかからない世界にこそ豊かな多様性があることを、よく覚えておかなければならない。
天神様や天満大自在天の記事を書きながら、ふと口ずさんでいたのは「とおりゃんせ」だった。何度も繰り返しているうちにちょっと発想が浮かんできたので、久々に「音遊び」を楽しんでみた。
自分が子供の頃に歌っていたと思われる「とおりゃんせ」の歌詞。その記録として残しておこう。
【とおりゃんせ】(1分20秒/mp3ファイル/2MB)ヘッドフォン推奨!
(2008年8月7日削除)
最新2010年版は、こちら
2007年01月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック