例年の私より少々早く、2月半ばから始まった今年の花粉症。
それでも2月中はかなり軽めの症状だったのだが、3月に入ってからはいつものように「ドカン」という感じでキツくなってきた。
今年の花粉症、けっこう凄い。
これまで私史上最悪は2年前の春だったが、それに迫る体感である。
3月中旬がかなりきつかったのだが、下旬になってややマシになってきた。
GW前に症状が収束するまであと一ヶ月。まだまだ道半ばか……
花粉症も人によって様々、私の場合は目の痒みが主な悩みになる。
眼球とまぶたの周辺が全体に粉っぽく、たまらずこすると余計にひどくなる。
目をこするのが度重なると、まぶたが破れそうになり、眼はひどく充血。
「あ"〜〜〜たまらん! 眼玉取り出してジャブジャブ水で洗いて〜〜〜!」
ということになる。
90年代中盤から私のそうした症状は酷くなってきて、2000年頃にVC健康法が花粉対策になることに気づくまでの数年間は、3〜4月が怖かった。
現在は春が来る前にVC原末を500g単位でドンッと買い込み、症状が始まるとともに水に溶かして摂取するようになってからは、一応症状は抑えられている。
このことについては、何度か記事にしてきた。
何度も記事にしてきたのではあるけれども、「これぞ花粉症対策の決定版!」として万人向けにVC摂取をお勧めしているわけではない。
体質は人それぞれ、花粉症も人それぞれなので、たまたま私にはVC摂取が合っていたということだと思っており、「こういう方法もあるよ」ということが、縁ある人の目に触れる程度で良いと考えている。
健康法は縁のもの。
人の数だけ答えがあり、「万人向けのたった一つの正解」は存在しない。
各自それぞれに身体との対話をしながら、あれこれ試してみるのが一番だし、それ以外に適切な方法などないのだ。
そういえば、最近書店を覗いてみると、若杉友子さんの著書が何冊も平積みになっていて驚愕した。
いつの間に、こんなことに……
若杉さんは現在京都府の山間部に在住し、玄米食や野草料理を中心とし、肉食を避ける健康法を紹介している元気なおばあちゃんだ。
冷え性や不妊、アレルギーや癌等に効果があるとする内容は多くの著書で共通しているのだが、たとえば、こんな本がある。
●「これを食べれば医者はいらない」若杉友子(祥伝社)
私は確か5、6年前に、現地の会合に参加してお話を聴いたり、料理をいただいたりしたことがある。
もともと私は和食党で、玄米や雑穀もまったくOKなたちなので、実に美味しくいただいた。
現代の食の問題点に関するお話も非常に興味深くお聞きしたのだが、正直、ご著書が平積みになるとは予想できなかった。
というのも、若杉さんの勧める自然食はかなりハードコアなもので、普通の都市生活者の場合、そのまま実行することはまず不可能であると思われたからだ。
加えて著書の中で語られる現代の食生活や医療に対する批判も「激烈」と言ってよいトーンで、失礼ながら「興味深いけどあまり一般向けじゃないかな」という感想を持っていた。
若杉さんの著書に限らず、現代の食や医療に対する批判意見を受け取る場合、ちょっと注意すべき点があると思っている。
基本認識として、世界に冠たる長寿国現代ニッポンを作ったのは、戦後の「和食をベースに洋食(肉食)を取り入れた食事」と「近代医療」であったということは、大前提としなければならない。
現代の食や医療に全く問題がないということではない。
問題は山ほどある。
しかしそれでもなお、半ば西欧化された和食と近代医療・国民皆保険が、乳幼児死亡率を大幅に減らし、昔よりはるかに中高年層を増やし、平均寿命を伸ばしてきたことは間違いない。
現代日本の食と医療は、様々な体質を持つ多数の日本人の健康に対して、「平均点」がものすごく高いのだ。
様々な批判は、この大前提のもとになされなければならない。
ただ、統計上の「平均値」ではなく個人別に考えれば、体質は人それぞれであるし、行き過ぎた食の西欧化は日本人には合わないことが多々ある。
だから健康状態に問題を抱える人々の中には、たとえば若杉友子さんの著書に「救われた」と感じるケースも多々あるだろうし、それはそれで意義のあることだと思う。
若杉さんの説くライフスタイルや食の在り方が日本の中で一定数支持されることは、大切な地方の里山の存続のためにもプラスに働くだろう。
繰り返しになるが、健康法は「縁」のものだ。
人の数だけ正解はある。
自分の身体と静かに対話しながら、仕入れた情報の中から一手でも二手でも、自分のライフスタイルの中で無理なく実行できるものについて取り入れていけばいい。
読んだ本について、「こうでなければならない」とあまり生真面目に思い込み、無理に実行しようとして日々の生活に疲れてしまうようなのは避けた方が良いと思う。
2013年03月31日
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