アウトドアや日々のちょっとした荷物の運搬に、一台あると便利なのがキャリーカートだ。
小さくて軽量なものは、ホームセンター等で1000円くらいから求められる。
防災目的なら、それなりの荷重に耐えるものが必要になってくる。
とくに被災生活では毎日の水の確保がかなりの重労働になってくるので、なんらかの台車やキャリーは不可欠だ。
以下に、私の手持ちのものを紹介しておこう。
●かいだんのぼるくん(トリプルタイヤ/軽量アルミ製キャリーカート/背負子)
【長所】
最大の売りは、階段を楽に登ることができるトリプルタイヤである。
試してみると確かにさほど力を使う必要もなくスムーズに引っ張り上げることができ、腰痛持ちにはありがたい機能だ。
本体はアルミフレームで約2.2kgと軽量。背負子として使用するためのベルトも付いている。
押すにも引っ張るにも背負うにも程よい大きさで、車輪を取り外して薄くたたむ事ができる。
一台あれば用途は広いだろう。
【短所】
この種の階段の登りやすいトリプルタイヤは、どうしても構造上、車輪部分が脆弱になりがちだ。
このキャリーについてのレビューでも、車輪部分の破損や外れやすさを指摘する声が多い。
スペック上は「耐荷重50kg」ということだが、これはちょっと額面通りには受け取り難い。
確かに平坦な道をゆっくり移動させる分には50kg載せても大丈夫なのだろうが、たとえば下り段差などでは載せている重量が20kgくらいであっても瞬間的に50kgを超える荷重がかかり、華奢な車輪部分が破損することは十分あり得るだろう。
また、キャリーとしてではなく背負子で使用の場合は、耐荷重50kgは保証されていないようだ。
軽量であることと引き換えに骨組みやベルトは必要最小限なので、使用にあたっては別途バッグやロープ等は揃える必要がある。
定価である1万円前後だとお勧めできないが、販売価格が4千円台であれば、上に挙げたような様々な欠点を考慮に入れても、まあ納得できる範囲の買い物になると思う。
私は近所の釣具店で4200円で入手した。
防災やアウトドアに一台は欲しいキャリーカートだが、山道もありで極限まで荷物を減らす遍路では必要ない。
ただ、この製品であれば昔の巡礼者の笈や厨子のように背負うことができるので、使用に耐えるかもしれない。
2013年04月27日
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