難解な漢文の御経のエッセンスを、親しみやすい言葉に置き換え、哀調を帯びたメロディにのせた和讃は、広く庶民に親しまれてきた。
病を癒す仏、薬師如来にも和讃が伝えられている。
「薬師如来和讃」
帰命頂礼薬師尊 三界衆生の父母よ
一度名号きく人は 万病除ひて楽を得る
我等がために普くも 十二の大願立てたまふ
日光菩薩は付き添ひて 無明の暗を照らさるる
月光菩薩は涼しくも 苦熱の煩悩掃はるる
子丑寅卯の十二神 年月日時に守らるる
七千夜叉の面々も 刹那も休息在しまさず
あら有り難や瑠璃の壺 甘露を湧して淋るる
此の信念のかたければ 我が身も瑠璃光如来なり
七ぶつやくし無上尊 現当二世を助けたまへ
ほんのさわりだけ、音遊びを作ってみた。
【薬師如来和讃】(1分/mp3ファイル/2MB)ヘッドフォン推奨
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「無題2」のflashアニメとともに。
22日に、生まれて初めて、奈良観光を挙行し、法隆寺や薬師寺等、「薬師如来」に関する寺院も拝見できました。行く前に、手元の『大蔵経』で、『薬師本願経』を読んでいったのですが、極めて大乗仏教らしい仏さまでした。阿弥陀仏以前から、日本で大流行だったのも理解できます。
奈良に行かれたのですね。
紀行文第一弾を楽しませていただきました。
百済観音は私も大好きで、少し横の角度から見たときの衣の流れが絶品です。
今回、薬師如来について少し調べてアップしてみたんですが、主たる信仰対象にしている宗派が無いにも関わらず、広く信仰を集めている点は、お地蔵様や観音様と共通しています。
やはり「病気平癒」という願いは、万人の共感を得やすいのでしょうね。
また、「浄瑠璃」「十二神将」「日光・月光菩薩」など、ポピュラーな仏尊が関係しているので、調べてみて楽しかったです。
折を見て調整しなおそう。