もう12月か……
ともかく、記事投稿を。
散ってしまう前に紅葉を眺めることができたのは幸いだった。
通りすがりの公園でも、注意を払っていれば意外に色の良い葉を眺めることができる。
気に入った桜の落葉は、思わず持って帰りたくなるのだが、落ち葉は生もの。
持ち帰るまでの間に瑞々しさは抜け、魔法も解けてしまうとわかっている。
並べて眺めたら、そのまま立ち去るのがベスト。
生ものとしての落ち葉は、水に落ちるとけっこう長く鮮度が保たれることもある。
水が綺麗な場所なら、たまにハッとするほどの色彩が眺められる。
モミジはやっぱり紅葉の主役だ。
私はどちらかというと全部真っ赤になっているものより、視界の中で色の変化がある方が好きなのだが、それでも抜けるような青空を背景にした枝ぶりには燃えるような「赤」が映える。
紅葉は秋晴れの日差しとセットになったときがやっぱり一番だと思う。
木を下から逆光気味に眺め、日光を透過した時の色彩は絶品だ。
こういう色合を絵でも使ってみたいと思うのだが、まだ一回も成功していない。
多分、まだ紅葉を眺めた経験値が足りないせいだ。
いずれ来る「その日」のために、なるべく意識して秋の色彩を楽しむのだ。
2013年12月01日
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良い季節となりました。
禅語であれば「体露金風」ということになりますし、道歌であれば「裏を見せ 表を見せて散るもみぢ」(良寛和尚)という、我々の無常を知る好時節であります。
「裏を見せ〜」の歌は良寛和尚のものでしたか。
葉の落ちた枝を眺めると、もう次の芽吹きが準備されていたりもしますね。
そういう様を見ると、無常も楽しくなってきます。