春分の日を中日とする春のお彼岸はもう始まっている。
秋のお彼岸には、その名もズバリの彼岸花(曼珠沙華)が咲く。
彼岸花は子供の頃から好きで、秋分の日前後に朱の花が咲くあぜ道を歩くのが楽しみだった。
このブログでも彼岸花のことは度々取り上げ、絵もたくさん描いてきた。
では春のお彼岸の花といえば何だろう?
お供えする仏花ではなく、ちょうどこの頃咲く季節の花と言えば……
ちょっと興味が出たので検索してみると、キンセンカや牡丹がいいという声もあるようだが、どうやら「これ」といった定番は無いようだ。
私が「春の彼岸花」をひとつ挙げるとすれば、モクレンかもしれない。
3月下旬辺りにお灯明みたいなつぼみがふくらみはじめ、だんだん開いて蓮の花のようになる。
つぼみ、咲きかけ、開花の三段階でそれぞれ別の美しさがあって、このブログを始めたあたりからだんだん好きになってきた花だ。
モクレンについても、色々スケッチしてきた。
モクレンで時間をかけた絵を描いてみたいと、ずっと以前から思っていたのだが、ようやく一枚描けたのでこの機会にお披露目。
【「春の来迎図」F12 アクリル】