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2014年04月30日

減量、ひとまず目標達成!

 昨年のGWから開始していた減量。
 そもそもの動機は腰痛対策だったのだが、年齢的なこともあり、なんらかの不具合が出る前に体重を落とせるものなら落としておこうという狙いもあった。
 あれから一年。
 一応の目標にしていた「一年間で-10キロ」を、このたび達成することができた。
 これで二十代前半の体重まで戻ったことになる。
 けっこう達成感はあるのだが、数字上のことよりも、この一年で「食」に対する意識が大きく変わったことの方が、収穫として大きかった気がする。
 これまで食べ物の嗜好というものは、個人の人格に匹敵するほど変えがたいものだと思い込んでいたのだが、実はさほどでもなく、段階を踏んでいくことでわりと容易に調整できるものであることが実感できた。
 私は子供の頃から「ご飯好き」で、カロリーや脂質は控えめだが炭水化物は少々多目の食生活を続けてきた。
 常識的にはあまり肥満するような食の好みではなく、実際ドカッと一気に太った経験は無かったのだが、一年1キロに満たない微増傾向が長く続いた結果、それなりに体重が増えてしまっていた。
 そんな私が減量する場合、食事で減らせる部分はご飯だけだったので、少しずつ減らしてみることから始めてみたことが、はじめの第一歩だった。
 たったそれだけのことだったが、一ヶ月に1キロ程度は簡単に減っていくことがわかり、気が楽になった。
 減量開始から数ヵ月ほど経ち、体重の減り具合がやや停滞しつつあったとき、「糖質制限」という考え方があることを知った。
 調べてみると自分がやっているのは「緩めの糖質制限」に相当するとわかり、我流ではない具体的な方法論を知ることで、減量のペースは持ち直した。
 具体的には、主食である炭水化物を1/3から1/2カットするというもの。
 このところ評判になり、関連書籍がベストセラーになったことで、賛否のあるダイエット法だが、批判があるのは「糖質0にして急激に体重を減らす」という極端な場合についてであり、摂りすぎている主食(炭水化物、糖質)をある程度削減することまで否定する論者は、さすがにいない。
 そもそも糖質0の「スーパー糖質制限」は糖尿病治療のためのものなので、必要もないのにそこまでやらなくてもよい。
 ダイエット目的なら緩めのもので十分効果はある。
 このダイエット法の優れている点は、カロリーや脂質制限ではないので、主食以外のおかずは、わりあい自由に食べられるところだ。
 メニュー制限ではないので、家族のある人もみんなと同じものを食べながら実行しやすい。
 ただ、少々注意が必要なのは、芋類や根菜、酒やビールも糖質に含まれることだ。
 私の場合、飲むときは糖質が含まれない蒸留酒(もともと泡盛好きなので問題なし)や糖質オフビールで、おでんや肉じゃが、カレーを食べるときはご飯抜きにしていた。
 日常生活の中のちょっとした工夫で炭水化物の削減は可能だ。
 ハンバーガーショップに行くなら、セットメニューでポテトフライを避け、サラダかナゲットにし、ドリンクは無糖のものを選ぶことでかなり糖質を減らせる。
 付き合いで飲み食いする場合でも、居酒屋なら無理なく炭水化物を避けることは可能だし、ラーメンや寿司、イタリアンなどで炭水化物が避けがたい場合は、その前後の食事で調整すれば良い。
 慣れるとまったく「我慢」することなく、減量は進む。
 一度慣れてしまえば炭水化物をたらふく摂取したときの「心地よい酩酊感」の呪縛から解放され、それが習慣化していたときの熾烈な空腹感と満腹感の繰り返しから脱出することができる。
 日常の空腹感と満腹感は、もっと穏やかなものに質的に変化し、間食やおやつの必要がなくなり、適度な食事量がわかってくる。
 私の生来のご飯好きは今でも変わっていないが、毎食かきこまなくてもよくなり、おにぎりや丼もの、お茶漬けやおじや、チャーハンなどを、嗜好品としてたまに楽しむ程度で満足できるようになった。
 よく「糖質制限はおかずの量が増えるので金がかかる」と言われるが、実践してみた感じではトータルで食費が顕著に増加するということはなかった。
 開始から一年経った現時点で「頑張って減量している」という意識はなく、炭水化物を削減したものの食べ方は完全に定着した感がある。
 今後も同じような食事を普通に続けていくことになるだろうから、ゆっくりペースで最終的にはあと3キロ前後減り、高校生の頃の体重になった時点で止まるのではないかと思う。

 さらに、糖質制限の思わぬ副産物として、花粉症の大幅な改善があった。
 私は例年3月からGWにかけて、酷い花粉症に悩まされてきたのだが、今年はびっくりするほど症状が軽くすみ、対処が必要になることはついに一度もなかった。
 これはもう、二十年来の花粉症をついに克服したといって良いレベルだ。

 体質は人それぞれなので一概には言えないが、私に関して言えば、糖質制限は減量と花粉症対策に目覚ましい効果があったと結論付けて良いだろう。

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posted by 九郎 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする
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