5月5日はこどもの日。
この時期になると、おりがみの兜を思い出す。幼稚園児にも可能な簡単なおり方で、シンプルながら兜の雰囲気をよく再現した作品が完成する。
新聞紙などで折ると、実際かぶれるものが出来るのもいい。
伝承おりがみの持つ魅力だ。
この伝承おりがみでも十分なのだが、大人になると「もうちょっとリアルなのが出来んかな?」などと邪念が沸き起こってくる。手持ちのおりがみ本の中に、良いお手本はないものかと探してみると、中々かっこいいお手本が見つかった。
●「変わりおりがみ」杉村卓二著(保育社カラーブックス)
この本の中に収録されている兜のおり方は、本のタイトルの通りちょっと変わっている。
対角線の長さが1:2の菱形の紙から作成する兜は、クワガタの部分がすっと伸び、烏帽子型の鉢がかっこいい逸品だ。
多少自分なりのアレンジを加えて折ってみた。
対角線が25cm:12.5cmの紙で折ると、手のひらサイズの作品が完成した。80cm:40cm〜100cm:50cmぐらいの紙で折れば、大人がかぶれるものが出来そうだ。
裏打ちした和紙で作り、樹脂で固めれば、更にリアルに仕上がるだろう。
戦国時代の兜や陣笠は、鉄ばかりでなく、漆で固めた和紙製のものもあったらしい。軽く、強度もあるので足軽クラスの武装には和紙もよく使われたそうだ。
おりがみ兜とはいえ、がっちり作れば本物っぽいものが出来そうな気がする。
今年は間に合わないが、来年の5月に向けて、ちょっと考えてみよう……
これまでのおりがみ兜のまとめ記事はこちらです。
2007年05月03日
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直接関係ないのですが、最近「ターバン野口」というお札折り紙が流行っていますけれども、折り紙は素晴らしい文化ですので、色々な新しい技術が出来てくることを期待しています。
「ターバン野口」は本屋で見かけて笑ってしまいましたよ!
検索してみるとサイトもあるんですね。
折り紙の世界も幅が広くて、タレントの松尾貴史さんは「おりがお」という折り紙の似顔絵を制作なさってたりします。
私には完全オリジナルは無理なので、新技術を開発できる人は本当に凄いと思います。