2007年05月16日

五帝五龍王

 中世陰陽師の伝説の秘伝書「金烏玉兎」の巻之二には、中国神話を元にした独自の創世神話が語られている。登場する天地創造の神「盤牛王」は、続いて東西南北と中央のあわせて五方の宮を構え、それぞれ五人の子供を生んだ。これが五帝五龍王である。

 この五帝五龍王は、中国起源の五行説を下敷きにしている。世の万物を「木火土金水」の五つの要素に分類する考え方だ。この分類には色や時間・方位も含まれる。以下に基本的な分類パターンをまとめてみよう。

「木」・・・色では青。方位では東。時間では朝・春、人生では「青春」
「火」・・・色では赤。方位では南。時間では昼・夏、人生では「朱夏」
「土」・・・色では黄。方位では中央。
「金」・・・色では白。方位では西。時間では夕・秋、人生では「白秋」
「水」・・・色では黒。方位では北。時間では夜・冬、人生では「玄冬」

 この五分類に陰陽二元論を加味すると、こうなる。

「陽」・・・「木」(陽中の陰)、「火」(陽中の陽)
「陰」・・・「金」(陰中の陽)、「水」(陰中の陰)
「陰陽半ば」・・・「土」

 模式図にまとめてみよう。

kin-11.jpg


 五行の中では中央の「土」が、やや特殊な扱いになっていることが分る。この特殊さが、次回記事以降に述べる「五帝五龍王」の、とりわけ「黄帝黄龍王」の特殊な扱われ方に表現されていくことになる。


 五行説は近代科学の目で見れば根拠の無い分類ではあるけれども、感覚的には非常に納得しやすいものだ。特に色の分類は「三原色+白黒」になっており、物の色を「三原色+白黒」の五色で分析することが習い性になっている私のような絵描きには、非常に親近感が持てるのである。
posted by 九郎 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 金烏玉兎 | 更新情報をチェックする
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