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2015年08月26日

糞坊主

 夢を見た。


 法事である。
 会場は五重塔のような寺だが、実質は三階建てで、廃屋のように古びている。

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 梯子のようなボロい階段をのぼってニ階の板の間に座る。
 建付けが傾いてしまっており、正座していると地上にずり落ちそうになり、危険である。
 おれは坊主の座っている一段高い畳のヘリを握って耐える。
 他の親類もみんなおっかなびっくり座っている。
 三人の坊主は澄ました顔で読経を続けており、その無情さにおれは腹を立てる。
 さすがに見かねたのか、坊主の一人が手元の仕掛けを何かいじると、ギギ〜と一瞬だけ板の間が平衡を取り戻す。
 しかしその後すぐに前よりももっと傾き、参列者の悲鳴が上がる。

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 バカバカしくなって梯子を降りると、みんなも続々と降りてきた。
 坊主が「下で待機してくれていてもいい」と言ったのだそうだ。
 当たり前である。
 塔を見上げると、座布団や布団がバラバラと降ってくる。
 雪が降っており、寒いのでこれを各自防寒に使えということらしい。
 とことん無礼な坊主どもだ。
 外は大雪になってしまった。
 手持無沙汰のおれは、雪を手にすくいながら、どこからか聞こえてくるラジオニュースを聴いている。
 日本全国大雪で、交通機関は全てストップしているらしい。
 今日は一日中この腐った寺にいなければならず、暗澹とした気分になる。
posted by 九郎 at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | | 更新情報をチェックする
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