水木しげる先生がお亡くなりになってしまった。
93才ということなので、普通なら大往生。
しかしこの先生の場合はそれでも「はやい」という印象があるのはなぜだろうか。
雑誌「怪」に毎号寄稿されるあとがきが、号が進むごとに短くなっていくのを、あやうさ半分、笑い半分で眺めてきたのだが、ついにこの日が来てしまった。
なんとなく、百歳まではお元気でいそうな気がしていて、もし百を越えたらもうしばらくは死ななくなるのじゃないかなどと、勝手な願望を持っていた。
今年は私が影響を受けた「心の師」が次々と逝く。
やはり鎮魂の年、死を思う年になったようだ。
水木しげる先生は今ごろ、のんのんばあや懐かしの南方の楽園の面々とともに、のんびり昼寝をなさっていることだろう。
先生の膨大な作品群の中から、私がとくに好きな三冊を紹介しておきたい。
●「ねぼけ人生」
●「河童の三平」
●「悪魔くん千年王国」
2015年11月30日
この記事へのトラックバック
水木先生のことは本当に残念でした。
わたしも心ひそかに師匠と呼んでいるものでした。
水木先生を通じて大和朝廷に封じ込められてしまった出雲神族が飛び出してきたものと信じております。
封じ込められた神々は妖怪みたいな姿になるしかしょうがなかったのでしょう。
境港の水木ロードにある妖怪神社の鳥居の前で、ある雨の日、鬼太郎そっくりな少年を見たことがあります。
いっしょにいた家族は誰も見なかったとのこと。
不思議な経験でした。
これからも素晴らしいブログを頑張ってください。
応援しています。
お名前からすると、カテゴリ「大黒」あたりを楽しんでいただけそうですね。
水木先生と手塚先生が、国津神と天津神のごとく拮抗して存在してくれたことが、日本のサブカルチャーの奇跡だと思います。
出雲にはまだ行ったことがありません。
水木ロードにもぜひ!