夢を見た。
見晴らしの良い川沿いの坂道。
明るい昼下がり、遠方には海も見える。
少し離れた所で、突然事件が起こる。
牛ほどの大きさの象の子供が、川沿いの銭湯に乱入したのだ。
銭湯の中からはけたたましい悲鳴が聞こえてくる。
これは大変だと駆け付ける。
店内からは暖簾をひるがえしながらバラバラと人が逃げ出してくる。
どうなることかと見ていると、幼稚園児の集団がどこからともなく現れ、キャーキャー叫びながら雪崩のように銭湯に駆け込んでいった。
しばらくすると中の騒ぎが収まり、園児の集団に神輿のように担がれて、子象が運び出されてきた。
子象は担がれるままに神妙にしている。
同じ子供として、園児の集団には心を許しているのかもしれない。
一安心しながらも、園児などにこの非常事態を任せなければならないことに不安も感じる。
幼稚園児などそんなに信頼できるわけがなく、自分はそのことをよく知っているのだ。
園児と子象の一団が、何か訳のわからぬことをぐちゃぐちゃしゃべりながら、こちらに接近してくる。
避けようとするが、避けた方へ避けた方へと回り込んでくる。
わざとか。
そのうち焦ってつまずいてしまった。
まずいと思う間もなく、園児の集団に踏みつけられてしまう。
園児たちは驚きとも喜びともつかぬ歓声を上げながら、子象を放り投げて走り去る。
むぎゅうと象の尻の下敷きになる。
物凄い象圧だ。
子供とは言え、さすが象だ。
苦しい。
これだから園児は信用できない。
2016年02月06日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック