節分の今日、元有名プロ野球選手が覚醒剤の所持で逮捕されたニュースが流れた。
甲子園球児の頃から大スターで、その素質は誰もが認め、期待する選手だった。
もちろんプロでも立派な成績を残したが、あまりに高い期待値から比べると少々物足りないままに引退していった、そんな「天才」だった。
品行方正な優等生ではなく、美味いものを派手に飲み食いし、綺麗な嫁さんをもらって億ションを即金で買い、ヤクザや芸能人とも遊ぶという豪傑タイプだった。
プロとしてのキャリアはほぼ「平成」であったにもかかわらず、ある意味非常に「昭和」を感じさせるキャラクターで、ちょっと時代がずれている感もあった。
数年前に刊行された自伝によれば、先祖をたどると鬼の伝承にも行き当たるそうで、代々体には恵まれた血筋だったようだ。
そんなこんなも含めて、もっと別の時代に生まれていれば、相応しい活躍の場や居場所が見つけられた人ではないかと思うのだ。
この逮捕に至るまでに、おそらく親しい人々からは何度となく諭されてきたことだろうけれども、体格や素質に比べ、いつまでも幼さの抜けきらない不安定な精神面が災いしたのかもしれない。
せめてもう少し早く生まれ、覚醒剤御法度を堅持する昔気質のヤクザの親分が健在の内に世に出ていれば、また違った顛末になっていたかもしれない。
いずれにしろ、この逮捕を機会として薬物とは絶縁し、立ち直ってほしい。
節分の夜、そんな感想を持った。
2016年02月03日
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