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2016年06月28日

緊急入院顛末記8

 術後五日、胃腸炎発症からは八日目の週明け月曜日、予定通り午前中に退院することができた。
 体調は日に日に目に見えて良くなってはいる。
 しかしそれは、胃腸炎とヘルニアの併発で苦しみ抜いていた状態や、術後の身動きひとつできない状態に比べてのこと。
 相変わらず起き伏しは辛くて時間がかかり、歩くのはゆっくり休みながらでないと無理だ。
 朝食、片付け、退院手続きなどを、無理のないペースでこなしていると、午前中は瞬く間に過ぎた。
 昼前にはなんとかタクシーで自室に帰り着くことができた。

 帰宅して、何はともあれシャワーを浴びる。
 今後十日ほどは湯船にはつかれず、手術跡を防水テープでカバーした上でのシャワーならOKということだ。
 お湯を浴びながら、心行くまで洗顔、洗髪し、体を洗い、髭を剃る。
 一休みした後、昼食。
 傷跡を再建しなければならないし、がた落ちの筋力も戻したい。
 体がタンパク質を欲している感じがしたので、玉子、豆腐、納豆などを中心に摂る。
 病院食もけっこう美味しくいただいたが、炭水化物中心で、カロリー脂質控えめだったので、糖質制限に馴染んだ私にとっては決定的にタンパク質が足りなかった。
 手術跡の右下腹部を圧迫しないよう椅子に座り、疲れたら寝ころびながらゆっくり咀嚼する。
 そもそも胃腸炎から始まった入院騒ぎなので、とにかくよく噛んで胃腸の負担を軽くする。
 小一時間ほどかけて昼食を終える。

 食後、一休みしてから用足しに出掛けてみる。
 翌日からぼちぼち職場復帰するつもりだったので、ぶっつけ本番で仕事に臨むのは避けたかった。
 現状でどれだけ動けるか、どのように動き、休めば大丈夫なのか、確認したかったのだ。
 お医者さんには日常生活や出勤はOKだが、今後一ヶ月は無理のないように、二ヶ月くらいは激しい運動も避けるように言われてる。
 手持ちの小型キャリーカートに、以前スケッチ用に購入したイスリュックを積み込んで、出発。
 カートを引っ張りながらゆっくり歩く。
 立ち歩いている時間が長くなると手術跡がどんよりしてくるので、そんなときは無理せずイスを広げて休む。
 リュックを背負うとその重みも手術跡にかかってくる感じがするが、カートで引っ張る分には問題なさそうだ。

 三時間ほど出歩いてみて、翌日からの出勤の手応えを確かめ、あとは帰ってゆっくり休んだ。
posted by 九郎 at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 身体との対話 | 更新情報をチェックする
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