年末年始に何かまとまった読書をと考える人も多いことと思います。
この一年、当ブログで紹介してきた本の中から、エンタメ作品を中心にレビューのまとめ記事にしていきたいと思います。
今年は「邦画の当たり年」と言われるほど、実写やアニメを問わず、多くのヒット作が出ました。
当ブログでも「シン・ゴジラ」については色々語ってきました。「この世界の片隅に」は、ぜひ観たいのですがまだ果たせていません。
以下は今年映画化されたタイミングで、原作になった小説やマンガを紹介した作品。
●小説「神々の山嶺」夢枕獏
映画タイトルは「エヴェレスト」になっていました。
同作家の作品は専用カテゴリ夢枕獏で色々紹介していますが、中でもこの作品は伝奇モノ等が苦手な人でも読めます。
読者のタイプを選ばず誰でも楽しめる、本格山岳小説になっていると思います。
レビューはこちら。
それぞれの未踏峰:夢枕獏「神々の山嶺」のこと
●マンガ「GANTZ」奥浩哉
このマンガは数年前にも実写映画化されましたが、今年3DCGで再度映画化され、こちらも良い出来でした。
当ブログでのレビューは以下に。
広げた風呂敷の畳み方1 漫画「GANTZ」のこと
映画「GANTZ:O」
広げた風呂敷の畳み方2 再び漫画「GANTZ」のこと
派手なSF的バトル描写が「売り」の作品ですが、骨格部分は「少年達の友情物語」だと解釈しています。
●マンガ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」安彦良和
TVアニメ「機動戦士ガンダム」のストーリーを、前日譚を詳しく補完することで「シャアの視点」から改めて鑑賞し直すことができる力作です。
映画化がシリーズで現在進行中で、コンビニ版も刊行されています。
レビューはこちら。
政治劇としてのガンダム
今年はマンガ家ちばてつや先生の画業60年記念ということで、代表作「おれは鉄兵」のコンビニ版も刊行が継続中です。
●マンガ「おれは鉄兵」ちばてつや
個人的に、最高の児童文学作品だと思っています。
レビューはこちら。
ちばてつや「おれは鉄兵」
「ジョー」と「鉄兵」
人物描写の織り上げるリアリティ
今年は国の在り方について、戦争と平和について、あらためて考えるニュースが多くありました。
関連する書籍を紹介した記事は以下に。
マンガ「はだしのゲン」関連記事集成
旧日本軍の大半は飢えと病で死んだ
言論の不自由と透徹した知性
本当の「日本の伝統」は「戦前回帰」にあらず
沖浦和光関連記事
そしていよいよ年末、ブログ開設当初からいつか紹介したいと思っていた本に、ようやくたどりつきました。
●小説「大地の母」出口和明
紹介記事は以下に。
ある夏の記憶:出口和明「大地の母」のこと
記事中に全編が無料で読めるpdfファイル配布サイトも紹介してあります。
極上のエンタメにして、神仏、思想、民俗など、当ブログで扱うモチーフが目いっぱい詰まった超大河小説です。
よろしければご参照ください。
2016年12月28日
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