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2017年06月10日

ガンプラブームと同時進行のプラモシリーズ

 80年代初頭のガンプラブームが様々な点で「特異現象」だったことは、これまでにも何度か記事にしてきた。
 中でも特徴的なのは、アニメの本放送が打ち切り終了された後にプラモデルのブームが起こった点だ。
 年表から一部再録し、記憶を確認してみよう。

【80年】
〇TVアニメ「機動戦士ガンダム」打ち切りにより放映終了
〇TVアニメ「伝説巨神イデオン」放映開始
●TVアニメ「宇宙戦艦ヤマトV」放映開始
●劇場版「ヤマトよ永遠に」公開
●ガンプラ販売開始
【81年】
〇劇場版「機動戦士ガンダム」公開
〇劇場版「機動戦士ガンダムU 哀戦士」公開
〇TVアニメ「太陽の牙ダグラム」放映開始
●劇場版「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」公開
【82年】
〇劇場版「機動戦士ガンダムV めぐりあい宇宙」公開
〇TVアニメ「戦闘メカ ザブングル」放映開始
〇TVアニメ「超時空要塞マクロス」放映開始
〇劇場版「THE IDEON 接触篇 A CONTACT」
 新作映画「THE IDEON 発動篇 Be INVOKED」同時公開
●コミックボンボン誌上でマンガ「プラモ狂四郎」(やまと虹一)連載開始

 当時小学生だった私の記憶によれば、熱狂的なガンプラブームはTVの本放送終了後しばらく経ってから、劇場版三部作の公開とほぼ同期していたはずなので、81年から82年くらいがその時期に相当することになる。
 その頃にはお店に行ってもなかなかガンプラが手に入らなくなっていた。
 ただ、同時進行でTV放送されたロボットアニメ作品がいくつかあって、そうした作品のプラモは手に入りやすく、ガンプラの代わりに購入するというケースもけっこうあった。
 作品名を挙げれば、「伝説巨神イデオン」「太陽の牙ダグラム」「戦闘メカ ザブングル」「超時空要塞マクロス」あたりが、ガンプラブームと同時進行ということになる。
 内容的にもそれぞれに評価されるべき作品で、プラモの出来も「ガンプラと同等か、それ以上」で、組むのは本当に楽しかった。
 それぞれの作品、それぞれのプラモに、懐かしい思い出がたくさん残っている。
 だから「ガンプラの代わりに買う」などと書くのは気が引けるのだが、当時のブームはそれだけ特異だったという「時代の空気」を伝えるために、敢えて書いている。
 現在リアルロボットプラモの市場は、圧倒的にガンプラを擁する「バンダイ一強」体制になっているが、当時はまだ「群雄割拠」だった。
 イデオンはアオシマ、ダグラムはタカラ、マクロスはイマイとアリイがそれぞれプラモを発売していて、ガンプラの影響を受けつつも、それぞれ独自の技術開発を行っていた。
 ガンダム以降でバンダイがプラモを発売する別作品は、82年のザブングルからになる。
 ガンプラブームの波及効果もあって、これらの作品は「脇役も含め、登場メカのほぼ全て」がプラモ化されるという、今から考えるととんでもなく贅沢な状態で、これなども「特異現象」の内の一つに数えられるだろう。

 バンダイ以外から発売されたイデオンやダグラムやマクロスの当時のプラモは、再販機会がほとんどなく、基本的には中古市場でこまめに探すしかない。
 当時のプラモが今でもコンスタントに再版されているのは「ガンプラのみ」に限定されるので、「特異現象」はいまだに継続していることになる。
 ガンプラ以外であってもバンダイ取り扱いのプラモなら、気長に待てば再販は期待できる。
 ただ、中には金型が破損したり行方不明になったりで再販困難なプラモもあるようだ。
 折よく今月末には、久々に「戦闘メカ ザブングル」のプラモの再販があるようだ。
 価格はガンプラのように「全て当時のまま」とはいかないようだが、それでも十分に安い。
 主役機のザブングルとウォーカーギャリアは、わりと最近1/144スケール相当で(ちょっとお高いので私はパスしたが)出来の良い食玩プラモで発売された。



 それと並べられる個性的な脇役メカの立体物が欲しい場合はこの機会を逃さずに!





 ザブングルのプラモの場合、1/100スケールの脇役メカの出来が素晴らし過ぎた記憶がある。
 今回の再販からは外れるかもしれないが、中古で安かったら確保!

posted by 九郎 at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | サブカルチャー | 更新情報をチェックする
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