そろそろお盆進行。
毎年この時期になると思い出す、ある盆踊りがある。
もう二十年以上前、熊野遍路のまねごとを始めたばかりの頃、たまたま通りかかった山村で出くわした盆踊りだ。
大和や熊野の山々の更に奥、奈良県十津川村に「武蔵」という小さな山村がある。
そこで行われた「大踊り」がそれだった。
今は使われていない小さな小さな学校校庭の会場、集まった人々が両手に扇を持ち、櫓の周りを「廻らない」不思議な踊り。
昔描いたスケッチに少し着色してアップしておこう。
山村の夜景も、集まった人数も、会場も、全てがこじんまりした「小さな世界」なのに、みっしりと歴史や文化が詰まった感じの、素晴らしい盆踊りだった。
修行と称してよく熊野の山奥を歩き回った私とは言え、本来縁もゆかりも無い土地の盆踊りなのに、なぜか子供の頃のことを懐かしく思い出してしまう、夢のような体験だった。
いつの日か、ぜひもう一度行ってみたい。
2017年08月11日
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