話題のNHK大河「おんな城主 直虎」のことである。
これまでに二度、関連記事を投稿してきた。
大河「おんな城主 直虎」
おりがみ「井伊家の赤備」
二週前、ながらく井伊家中の「影」を担ってきた小野但馬守政次が、壮絶に散った。
結局、手を下したのは次郎法師・直虎自身で、大河史上に残るシーンになったのではないだろうか。
観ていて本当によかった。
悲劇的結末は織り込み済みだったとはいえ、二人の熱演もあって、一気にネットレビューが沸騰し、「政次ロス」という表現もよく見かける。
昨年の「真田丸」でも「昌幸ロス」が騒がれたが、主演が見事にその後を演じきった。
今年の「直虎」も、心配することはない。
元々直虎は、自分の周囲の人物の「影」や「死」を、そのまま吞み込んで成長するキャラクターだ。
今後は政次が担っていた井伊家の「影」を、自ら背負う展開になるだろうし、その意味では「政次は死なず」なのである。
今の危機的状況を、これまで通りの無邪気な性格のままで乗り切ることは不可能なので、ある種の「変身」が要求される。
政次が、井伊家を今川から守りきるために、見た目上は父の相似形に変身したようにである。
直虎が「影」を背負う場合、手本とすべきは今川のグレートマザー・寿桂尼になるだろう。
虎松=直政の庇護者として、これほど相応しいモデルはないと思うが、さてどうなるか。
ますます目が離せないのである。
2017年09月02日
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