2007年06月21日
どろのうみ5
それからそれから月と太陽は、東の方位を見定めました。
そこからウナギを引きよせて、よくよく事情を説いて聞かせ、承知をさしてもらい受けました。
そして食べてしまってその心味わいを確かめると、ぬるぬる抜けるので飲み食い出入り、水気上げ下げの守護の道具にしようと決め、「くもよみのみこと」と言う神名を与えました。
それからそれから月と太陽は、坤(西南)の方位を見定めました。
そこからカレイを引きよせて、よくよく事情を説いて聞かせ、承知をさしてもらい受けました。
そして食べてしまってその心味わいを確かめると、ぱたぱた平べったいので息吹き分け、風の守護の道具にしようと決め、「かしこねのみこと」と言う神名を与えました。
それからそれから月と太陽は、西の方位を見定めました。
そこから黒蛇(くろぐつな)を引きよせて、よくよく事情を説いて聞かせ、承知をさしてもらい受けました。
そして食べてしまってその心味わいを確かめると、にょろにょろしぶとく強いので、よろず引っぱり出しの守護の道具にしようと決め、「をふとのべのみこと」と言う神名を与えました。
それからそれから月と太陽は、艮(東北)の方位を見定めました。
そこからフグを引きよせて、よくよく事情を説いて聞かせ、承知をさしてもらい受けました。
そして食べてしまってその心味わいを確かめると、おなかが大きく毒を持つので、生き死に、縁を切る鋏の守護の道具にしようと決め、「たいしょくてんのみこと」と言う神名を与えました。
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