2018年06月12日

旧キット 1/144 MS-06R ザクU(後編)

 先月、「MSVジェネレーション」(あさのまさひこ著)を読んでから、猛烈に「06R」の旧キットが作りたくなった。


●「MSVジェネレーション ぼくたちのぼくたちによるぼくたちのための『ガンプラ革命』」あさのまさひこ(太田出版)

 こういう時は細かいことは気にせずに勢いで作ってしまうのが良い。
 無改造筆塗りで一気に仕上げる。

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 基本は全くの素組みで、モノアイだけは市販パーツを貼り付けてある。
 キットには水転写デカールでモノアイ用の赤丸が付属しているが、もう少し明るさ立体感、筆タッチが欲しいので、ここだけは別売りパーツ。
 組み上げてからでも手足が外れてくれるので、80〜82年のノーマルガンプラよりはかなり塗りやすい。
 塗装はいつも通りつや消し黒を缶スプレーで吹き、その上から黒立ち上げ風にアクリルガッシュ筆塗り
 いつもと違うのは、一部プラモ用塗料の「黒鉄色」とシルバーを使ったことぐらいだ。

 子供の頃、初めて黒鉄色を塗ってみた時の驚きが蘇ってくる。
 銀粒子が混ざった黒の質感がとても金属らしく見えて、「すげー! ほんまに黒で鉄や!」と感激した。
 黒鉄色で塗った上から、エッジの部分をシルバーでドライブラシすると、更に金属感はアップした。
 この質感がすっかり気に入った私は、1/250情景モデルのMSいくつかを全身つや消し黒鉄色+銀ドライブラシで塗り、メタルフィギュア風に仕上げたことなども思い出す。

 黒鉄色の質感をガッシュの基本色だけで再現するのはさすがに無理なので久々に使ってみたが、つくづく良い色だと思う。
 腕や胸のパープルの箇所は、かなり彩度を落として控えめに塗ってある。
 子供の頃06Rを作った時は、ここもグレーで塗っていた。
 当時のバイブル「HOW TO BUILD GUNDAM」に、黒とグレーを基本色に、銀で激しく汚してあるリックドムの作例があって、私はその色合いが大好きだったのだ。

 今回は一応色指定通りパープルに塗ってあるが、グレーの諧調差にも見える程度に彩度を落とした。
 ドムのカラーリングから逆算したであろう配色が、なんとも武骨でカッコいい。

gp-63.jpg 

 確保してあったキットはたぶん三十年以上前の当時品。
 水転写デカールが使用可能か気がかりだったが、木工用ボンドの水溶きで補完すると、なんとか貼り付けられた。
 よく乾燥してからつや消しトップコートを軽く吹き、整えて完成。

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 極太のプロポーションは、これぞまさに80年代ザクプラモ!
 ノーマルのシャアザク(肩ハの字切り)や、量産型ザク(本体無改造・武器セットで完全武装)を並べてみると、そのボリュームがよく分かる。

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 最初期ガンプラのノーマルザクの方も、土偶だなんだと言われながらも、大河原邦男の設定画にはよく似ている。
 ただ、アニメ作中の安彦良和の原画の絵柄では、ザクはもっと太マッチョに描かれていて、MSVシリーズはそちらの印象に寄せてあるのだろう。
 五割増くらいの横幅に加え、一番違うのが頭部形状の解釈だ。

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 上掲「MSVジェネレーション」によると、縦長の卵型の頭部形状やマッシブな体形は、当時世界一ザクを作るのが上手かったストリームベースの小田雅弘の造形を取り入れていたそうだ。
 確かに、子供の頃はじめてこの06Rのプラモを作った時、「すげー! これ小田さんのザクやん!」と感動したことも思い出す。
 あの直観は、正しかったのだ。
(子供の頃は何でも一つ一つに感動し、時間が経ってもそれは記憶に残っているものだなあ……)

 ずっと後になってから発売されたFGザクと並べると、形状やスタイル解釈の流行りすたりが見えて面白い。

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 キットにはザクマシンガン、マシンガン用握り手、ヒートホーク、左右握り手、左右平手、中隊長マークの角、マーキング用デカールが付属している。
 欲を言えば、「黒い三連星仕様」なのでバズーカも欲しかった所だが、これは別売りの武器セットから調達すればよい。


●1/144 モビルスーツ用武器セット

 実は後に発売された「MS-06R-2 ジョニー・ライデン少佐機」を買えば、+100円でバズーカも含めて追加パーツがたくさん手に入り、「黒い三連星仕様」として作ることもできる。(ただし成型色は真っ赤っか!)


●1/144 MS-06R-2 ジョニー・ライデン少佐機

 非常にお買い得なのだが、こちらを買うとMSVシリーズ中の最高傑作、伝説の箱絵が手に入らないのが悩ましいところだ(笑)


 三十数年ぶりの「ザクツー」、めちゃめちゃ楽しかった!!!


 プラモ・フィギュア作例まとめ
posted by 九郎 at 21:44| Comment(0) | サブカルチャー | 更新情報をチェックする
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