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2007年06月30日

どろのうみ14

「これからおまえは何もかも忘れてしまった子供たちに、元はじまりから今までのことを知らせ、陽気遊びの世界を作るのだ」

月日親神は、続けていざなみに語ります。

「このぢばに甘露台を建てれば、天から甘露を降らせてやろう。それを飲めば子供たちは不老長寿になって、誰一人病に苦しむことなく、何の不公平なこともなく、勇んで暮すのだ。私たちはおまえと一緒に、子供たちをずっとずっとながめていよう」

月日親神はいざなみに、その様子を見せてやりました。

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ゆったりとしたやわらかい音楽の中、子供たちが楽しげにうたいおどっているその様子。
終わらないお祭りの世界。
いざなみは本当にうれしくなって、「そうなるとよいな」と思いました。
もしそんな世界が来るなら、私の命をすっかり全部、子供たちにあげてしまってもいい。
そう心に決めて、月日親神と新しい約束をしました。

「どろのうみ」おわり
posted by 九郎 at 00:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 泥海 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい、すごい。驚きました。感動しました。
ここまで分かりやすく、優しい文章で「元の理」を表現したものは、いままで天理教内外どこにもなかったのではないかと思います。天理教布教師
Posted by sawa at 2009年12月24日 23:21
sawaさん、コメントありがとうございます。
最初に天理教の泥海神話に興味を持ってから当ブログの絵物語「どろのうみ」に行き着くまでに、自分なりにぼちぼち資料を探したり、何度かおぢばに行ったりして、十年ぐらいかかっています。
楽しんでいただけると嬉しいです。
Posted by 九郎 at 2009年12月25日 21:47
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