2019年03月14日

白井弓子「天顕祭」

 白井弓子「天顕祭」久しぶりに再読。
 2008年単行本刊行時に読んで物凄く面白かったものの、その後転居を挟んで行方不明になり、長く読めずにいた。


●「天顕祭」白井弓子(サンクチュアリ出版)

 今回、図書館でたまたま見かけて手に取ったのは、無意識のうちに3.11が影響していたはずだ。
 広範囲で核汚染された後の世界観は、今新規で読むと3.11後に制作されたように見えるだろう。
 しかし先にも書いた通り、刊行は2011年を遡ること三年の2008年。
 あとがきによると着想は90年代、実際の執筆は00年代とのこと。
 90年代と言えば、核への危機感が最も「薄れていた」時代であることを思うと、先見性に驚くのである。

 過去と現在と未来が、神話や民俗を介して渾然一体となるストーリーは、私の好みのド真ん中ストライク。
 この手の作品が集まった雑誌があれば毎号欠かさず買うのだけれども。
 名付けて「月刊漫画ミソロジー」とか!
 季刊でもええよ!

 ええ、あり得ないのはわかってますとも。
 そもそも「天顕祭」も同人作品。
 私の趣味嗜好は、もうかなりメインストリームからはズレてしまっているのだ(笑)

 スサノオ、オロチ、蘇民将来、茅の輪、仮面、神楽、竹の民俗……
 これらのキーワードにヒットする読者は必読!
posted by 九郎 at 21:57| Comment(0) | | 更新情報をチェックする
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