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2019年10月06日

2019十津川、山村スケッチ その1

 今年の夏、奈良県の十津川村でキャンプをしてきた。
 久々のアウトドアを堪能してきたのだが、実はもう一つ目的があって、村内のとある山村である。

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 その気で調べればすぐに名前も出てくるし、過去記事でも触れたことがあるのだが、何せ世帯数の少ない小さな集落。
 村全体が「よそ様の庭先」みたいな静かな雰囲気なので、ここでは地名は書かないことにする。
 現地に辿り着くまでにかなり時間がかかり、何日か泊まり込まないことにはスケッチも難しいので、せめて写真を撮りためておきたかったのだ。

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 はじめてこの山村を通りかかったのは、たしか90年代初頭、十津川沿いのキャンプ地から散歩で軽く登った時のことだった。
 同じ旅程で登った玉置山とともに強く印象に残り、帰ってから当時見た夢とミックスして、一息にマンガを描いた。
 今見るとちょっと水準を満たしていないので、サムネイル程度でご紹介(笑)

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 90年代に訪れた際、民家ののきしたで撮影した風景が何故かずっと記憶に残り、ようやく絵にできたのが昨年。

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 ●F20アクリル「のきした」

 その後も90年代、2000年代に何度か山村に足を運び、今回は十年以上間が空いた。
 少しずつ記憶と違っていたが、依然として「絵本のような」風景。
 今回の山村でも、上で紹介した「のきした」は、ゆかしく整えられていた。
 たぶん二十年前と同じ住人の方のセンスなのだろう。

 そう言えば、ちょうど村の盆踊りにあたったこともあった。
 廃校の校庭がしばし往年の賑やかさを取り戻した、とても楽しく、切ない風景だった。

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 山村のある奈良県南部の十津川村は、日本最大の村。
 その範囲を含む絵図を、むかし描いたことがある。

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 90年代の十津川、玉置山、小辺路、本宮、那智、新宮を、ほろほろと歩き回っていた頃の写真を、簡単な詞書とともにこのカテゴリで紹介してきたこともある。

 へんろみち 90年代熊野


 90年代の十津川、玉置山、熊野の遍路体験を元に、2000年代に入ってからサイズの大きなアクリル画を制作した。
 玉置山の神代杉や那智の瀧をモチーフにしたもの。

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 描いてから既に二十年近く。
 いずれまた、アップデートした表現で大作に取り組んでみたい。



 長い前置きはどのくらいにして、そろそろ本題。
 記憶が完全に消えてしまわないうちに、出来るだけ写真からの簡単なスケッチ起こしをしておこうと、九月中描き続けていた。
 次回記事から紹介していきたい。
posted by 九郎 at 14:00| Comment(0) | 熊野 | 更新情報をチェックする
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